横尾 蓮太選手 (静清)
寸評
均整の取れた体格から繰り出す140キロ前後のストレートが魅力で、この秋には無四球・二桁奪三振の完封を成し遂げるなど、2016年度の静岡を代表する存在。打っても4番を務めるなど、投打の要としてチームを引っ張ります。 (第一印象) 先輩の 野村 亮介(中日)同様に、力と技を兼ね備えた投手であり、コントロールに不安のない安定感のある投球が魅力。ランナーを背負うとギアをあげて、140キロ台の速球で押す力強さも。 (投球内容) 普段は135~140キロぐらいの球速で、ポンポンとストライクを先行させ有利な状況を築く。大きく横に曲がるスライダーと、フォークなどを織り交ぜるコンビネーション。秋には143キロまで到達しており、一冬越えて更に逞しくなることが期待されている。 <長所> 四死球で自滅するような危なっかしさがなく、試合をしっかり作れるセンスがあります。あとは、精神的に余裕のない時でも自分のピッチングに徹するだけの、強い精神力を養えれば。 グラブは最後まで体の近くにあり、両サイドの投げ分けはまずまず。体の開きも早過ぎることはなく、腕も投げ終わったあとにしっかり絡んで来る。 <課題> 足の甲で地面を押し付けている時間が短いので、力を入れて投げるとボールが上吊りやすい。また球持ちが浅いかったり、ボールへの体重の乗せも発展途上なので、球質という意味でも改善の余地あり。 腕の送り出しに多少無理があるうえ縦の変化球を結構投げるだけに、日頃から体の手入れを入念にしたい。フォークの精度を増しても、フォークに依存し過ぎないピッチングスタイルを目指すべきではないのだろうか。
更新日時:2015.12.12
将来に向けて
力と技をバランスよく兼ね備えた投手であり、ゲームメイクできるセンスも併せ持つ。一冬越えて凄みが加わって来るようだと、ドラフト候補として熱い視線を浴びることになるのではないのだろうか。夏までにどのような進化を遂げてゆくのか、追いかけてみたい一人だった。
更新日時:2015.12.12
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