谷脇 瑞基選手 (高知)
寸評
MAX146キロを誇る、今年の高知最速右腕。独特の、大きなテイクバックをとって投げ込んでくる大型右腕。 (ここに注目!) まだまだ成長途上いった感じの投手で、けして完成された選手ではありません。これから成長する過程を、じっくりと見届けて欲しいところ。 (投球内容) 普段の球速は、135~140キロ強と驚くほどのものはまだありません。しかし打者の手元までのボールの勢いもあり、将来的には150キロ近い球速も期待できるかもしれません。 緩いカーブとスライダーを織り交ぜ、コンビネーションで投げこんできます。気になるのは、左打者インハイの速球をことごとく打ち返されていたこと。そういった意味では、打者からボールが見やすく、山が張りやすいのかもしれません。 大きなテイクバックを取るので、クィックは上手くありませんし時間がかかります。しかし牽制は鋭く、大型ですがもっさりしたキレの悪さはありません。 <長所> グラブを最後まで内に抱えられており、両サイドの投げ分けは安定。足の甲でも深く地面を捉えており、ボールが上吊ったり抜けたりはしません。球持ちもまずまずで、前でボールを放せておりコントロールも大きくはブレません。 腕も強く振れて身体に絡んでくるので、速球と変化球の見極めも困難。ボールにも体重を乗せてからリリースできており、深すぎるぐらい重心の沈み込みでも体重移動は上手くできています。 <課題> ボールが少し見やすい感じがして、打者としては苦になり難いフォーム。その辺が左打者に、苦になく対応されてしまう理由なのではないのでしょうか。
更新日時:2016.08.05
将来に向けて
高校からプロとなると、まだ時期尚早かと思える部分も。素材は確かなので、クィックなどの技術を学んだり、武器になる変化球を身につけるなど、もう少し時間が欲しいところ。それでも段階を踏んで技量を伸ばしてゆければ、3,4年後には大きく才能が華開くかもしれません。少しじっくりと、その成長を見守ってゆけたらと思います。
更新日時:2016.08.05