2010年05月30日 赤間運動公園野球場

浦添商vs名護商工

2010年 第21回沖縄県商業大会 準決勝
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比嘉嵐(浦添商)

初回の3点を守り、浦添商が決勝進出

名護商工にとっては、初回の守りが全てだった。
第1試合で八重山商工を1点に抑えた大城翔が再び先発。投打に孤軍奮闘していただけに周りが援護したいところだったが、1死一塁からセカンドゴロを眞喜志が一塁へ悪送球。二、三塁としてしまう。
気落ちした大城翔は玉城にセンターオーバーの適時二塁打を浴びて2点を許した。
さらに、名護商工は守備が乱れる。
続く大嶺のショートへのゴロで三進を狙った玉城を刺そうとした松田が三塁へ悪送球。やらずもがなの1点を献上した。
結果的に、名護商工の失点は初回だけ。2、3回は大城翔が踏ん張り、4回からは救援した右横手投げの宮城亮が緩い変化球でのらりくらりと浦添商打線をかわして5イニングを無失点の好投。
どちらも捕球したまではよかっただけに、悔やまれる守りになった。

浦添商は6回から登板したエース・比嘉嵐がリードを守った。
4月から学校近くの寮に入り、「朝も夜もおなかいっぱい食べた」ことで体重が5キロ増。元来、制球力が持ち味だが、球威が増し、球速も137キロにまでアップした。
もともと走者を出してからいかに粘り、走者を還さないかがスタイル。この日も4イニングで三者凡退は一度だけだったが、走者を許してから併殺や自らのバント処理で失点を防いだ。

8回には味方の失策でピンチを招いたが、二塁けん制で刺しピンチを脱するなど精神的にも落ち着いた投球が光った。
「中学のときから、僕が投げるときはみんなエラーするんです(笑)中学の頃、兄(孝也さん)から『エラーはわざとじゃない。お前が三振取れば、エラーだってしないんだ』と言われて、それ以来、エラーはしょうがないと思えるようになりました」

2年前、アルプスで先輩の甲子園4強を応援した。
今夏は自分たちがあの場所へ――。
比嘉嵐は、闘牛をしている父(清さん)から言われた言葉を胸に戦うつもりだ。
「勝負の限りはぬちかじり(勝負するからには、命かけて戦え)の気持ちで頑張ります」

大会は翌日、もうひとつの会場、具志川商ブロックを勝ち上がった中部商浦添商の決勝が行われ、浦添商が勝利。浦添商の優勝で幕を閉じた。

(文=田尻 賢誉




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