Column

「選手と同じグラウンドで、私たちマネージャーも汗を流しながら取り組むのが宜野湾ならでは!」 沖縄県立宜野湾高等学校

2016.10.07

 情報処理コース、文理特進コース、スポーツ・健康コース、総合教養コースの4つのコースから成る宜野湾は、1981年に開校されました。

 野球部は今年の春季県大会では準々決勝まで駆けあがり21年ぶりとなるベスト8進出を果たし、夏季大会では、ベスト16の成績を残しました。そして、新チームとなった秋季大会。初戦を完封勝利で飾り進んだ2回戦でコザと対戦。、一昨年の2回戦で対戦した相手との再戦でしたが、無念を晴らすことが出来ない結果となりました。その悔しさをバネに、これからの冬の期間、練習に励みます。そんな時に欠かせない存在のマネージャーの方々!選手同様、同じグラウンドで選手を支えるだけでなく、活気づける存在の宜野湾のマネージャーの方々にお話を伺いました!

選手と同じグラウンドで駆け回りながら活動しています!

宜野湾マネージャーと選手(沖縄県立宜野湾高等学校)

 2年生の仲宗根 佑未さんと1年生の比嘉 友喿さん、稲福 さやさん、富村 理央さんの4人が27人の宜野湾野球部を支えるマネージャー活動を行っています。

 練習中のキーパー・スクイズなどを作ることを始め、朝練・後練後におにぎりを作ること、掃除や道具の片づけ、フリーバッテイングのタイムを計るなど、その時その時にできることを日々行っているようです。

 現在、食トレを行っているという宜野湾の選手達。そんなトレーニングを行う選手を懸命に支えるマネージャーの方は、毎日欠かさずおにぎりを作っているようです。その結果、約3㎏体重が増加!目に見える結果が出たときが、マネージャーとしてやりがいを感じるようです。

宜野湾野球部のマネージャーの皆さん(沖縄県立宜野湾高等学校)

 そして、選手と同じようにマネージャーもグラウンドを走るなど、選手が野球を行う同じ舞台にて、サポートを頑張る宜野湾マネージャー。そんなマネージャーから見る選手のカッコいい一面とは?
「練習きついね」と選手に声をかけると、きついそぶりを見せずに「全然きつくないよ!」とグラウンドに駆けていく瞬間だそうです。日々の練習に、少しも辛い一面を見せずに野球に没頭する姿は、マネージャーの方の元気の源にも繋がっているのではないでしょうか。

 邪魔にならないように、そして特に熱中症にさせないようにサポートをすることを心掛けているというマネージャーの皆さんに、一番楽しい時間を伺ったところ、大会での試合中が一番の楽しい時間だと答えてくれました。「点が入ったりヒットを放ったりしたときに、選手たちと一緒に盛り上がるので、団結しているように感じて楽しいです」。そして、そんな大会の中で思い出に残っている試合については、天気が悪く一次雨天中断となった試合。試合再開後、すぐに気持ちを切り替え、勝利できた試合を挙げてくれました。

 また、今夏の大会では試合の展開が悪い中、みんなが諦めずに最後まで闘った那覇西戦が印象に残っているようです。皆が最後まで諦めない姿勢にとても団結を感じたと答えてくれました。

 最後に、そんな宜野湾マネージャーの方から、日々練習に励む選手に一言いただきました!
努力をする人がバカをみるようなチームではなく、みんなで努力して、勝ち上がれるチームにしよう!

[page_break:厳しいこともしっかりと伝えることが出来るマネージャーを目指して]

厳しいこともしっかりと伝えることが出来るマネージャーを目指して

 そして、ここからはマネージャー歴1年半の2年生・仲宗根 佑未さんに更にお話を伺いました!

 中学時代にマーチングをしていたという仲宗根さん。とても夢中になって心が熱くなれたマーチングのように、心が熱くなれるスポーツも好きだったそうです。そんな仲宗根さんが行きついた先、「それは甲子園!」。そんな思いから「野球部のマネージャーとして甲子園を目指したい!」と思うようになったようです。

宜野湾野球部のマネージャーの皆さん(沖縄県立宜野湾高等学校)

 そして、頼られるマネージャー・厳しいことも面と向かって言えるようなマネージャーを目指し、日々活動しています。サポートや一方的に頼られるだけでなく、マネージャーだからこそ、わかることをしっかり選手に伝えていく存在を目指す仲宗根さん。マネージャー活動を通じて変わったこととして、メンタルが強くなり、何か言われてもめげずに立ち向かうことができるようになったそうです。そして、もしマネージャーになっていなかったら、相手の気持ちを考えたりすることが今よりもできなかったのではないか、と振り返ります。

 そして、「引退した先輩と過ごす時間が毎日楽しかった」と振り返る仲宗根さん。そんな3年生の先輩から、「マネージャーのおかげでここまでこれた」と言われたことや、日々サポートしている選手たちからも「いつもありがとうな」と言われたことが、心に残っている一言であり、嬉しかった一言だと教えてくれました。やりがいと同時に、これからも頑張ろうと思える一言だったのではないでしょうか。

 では、そんな仲宗根さんが考えるマネージャーとについて伺ってみました。
お手伝いさんではなく、みんなが野球にだけ集中できるようにサポートする存在です!

 その時できることを自分達が考え行動に移し、選手と共に同じグラウンドの中で、駆け回っている宜野湾マネージャー。食トレでは、目に見える結果を残し、マネージャー活動を行うなど、精神的にも技術的にも選手の欠かせない存在となっていることが伺えました。冬を終えた春の大会、そして夏の大会では、団結を感じる瞬間を増やし、その団結力で、21年振りのベスト4に進出した先輩の成績を越える結果をたくさん残していってほしいです!マネージャーの皆さん、ありがとうございました!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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