2011年09月21日 臼杵市民球場

三重総合vs柳ヶ浦

2011年秋の大会 第129回九州地区高校野球大分大会 2回戦
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安藤昇(三重総合)

存在感のある右腕が出現

まさに奪三振ショーだった。

三重総合のエース安藤 昇が、強豪・柳ヶ浦相手にシャットアウト。しかも、18個という驚異の奪三振ショーをやってのけたのである。
まず、初回に2番・森賴良の膝元に力強いストレートを投げ込み、見逃しの三振を奪うと、ここから奪三振ショーが始まった。

1回2個、2回2個、3回1個、4回3個、5回3、6回2個、7回3個、8回2個。

8回を終了した時点で18個。特に4回の2番・森から6回の先頭打者の8番・クリストファーまで、なんと7連続奪三振。力強いストレートを軸にタテヨコ2種類のスライダーや強弱つけるカーブなどを縦横無尽に操り、球のキレと抜群の制球力は圧巻もので、ストライクゾーンを完全支配といっても過言ではないピッチングであった。

9回は、併殺と右飛に打ち取り、毎回の奪三振こそならなかったが、目前に迫る20個という大台に目もくれず、あっけらかんと勝利にこだわった。
「9回は疲れがみえてきたので、逆に打たせて取ることを意識しました」(安藤)

じつは、この日の相手・柳ヶ浦とは8月に練習試合を行っており、三重総合が8-2で勝っている。その試合でも投げ切った安藤は、2失点の完投勝利を飾っている。しかし、その日と今日の試合では、大きく違う点があった。それは三重総合の木村隆一監督が、試合後に話してくれたコメントにもしっかりと含まれていた。
「スライダーも決まっていましたし、腕が振れていましたね」
木村監督が指すスライダーとは、それまで封印していた縦スライダーのことである。

その封印を解いたのは、大会前に練習試合を行った飯塚戦だった。まるで水を得た魚のように、いきなり猛威を振るった縦スライダーが面白いように決まり、いまや福岡を代表する強豪校を相手に6回を投げノーヒットに抑えていたのだ。そこに至るまでは、「相手に見せない」と必殺技を使わずして、自らの投球術も磨いていたことだろう。

これで1回戦から2試合連続の完封。雨のためノーゲームとなった1回戦の5回を含めると23回連続で無失点となる。
この日、18奪三振という快投を演じながらも、本人が掲げること目標は、あくまで“0点”に抑えること。どんなに三振を奪っても勝てなければ意味がない。そのためには0点に抑えようとすることは、もちろん投手としての大きな役割ではある。しかし、仮にこの日のようなピッチングができないことがあっても、自らの“らしさ”を貫けば、その存在だけでもうひとつの役割も果たすことができるはず。

三重総合のエース・安藤 昇

大分に存在感のある右腕が出現した。

(文=編集部:アストロ)

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