都市対抗近畿地区第1代表は三菱重工神戸・高砂
今回は社会人野球の話題です。
第89回都市対抗野球大会近畿地区二次予選の第1代表決定戦が昨日(5月31日)に行われ、三菱重工神戸・高砂が逆転で大阪ガスを破り5年連続35回目の本大会出場を決めました。第1代表は4年ぶりになります。
三菱重工神戸・高砂の4点は全て8番捕手の森山誠主将(石川金沢高校→専修大学・8年目)が叩きだしました。
特に9回は2アウトランナーなしの状況からチャンスを作ってもらい、「ここで打たなかったら男じゃない」と言い放って打席に立ったそうです。前日の5月30日が30歳の誕生日。今シーズンから主将を務めるベテランは、「若い選手には負けない気持ちはいつも持っています」と話していました。
森山誠主将(三菱重工神戸・高砂・8年目)
さて、三菱重工神戸・高砂の看板選手と言えば、エースの守安玲緒投手(菊華高校→富士大学・9年目)です。都市対抗や日本選手権の多くに投げてきた守安投手を、社会人野球ファンは親しみをこめて、「守安重工守安」と呼んでいます。森山主将にお話を聞いたところ、チーム内でもそういう話題になることがあるそうです。
ですが、チームが目指しているのは守安投手だけには頼らないこと。そういう意味では、この日は6回に3点を奪われ、ここまで被安打11だった守安投手がマウンドを降りてからが真骨頂でした。リリーフした山田和也投手(諏訪清陵高校→筑波大学・5年目)と高橋涼平投手(藤井学園寒川高校→駒澤大学・4年目)がピンチを背負いながらもゼロに抑えた。これが9回の逆転に繋がったと思います。
絶対的エースは守安投手ですが、他の選手も力をつけてきている。都市対抗本大会では、これまでと一味違う三菱重工神戸・高砂が見られるのではないでしょうか。
[stadium]東京ドーム[/stadium]でぜひ躍動してほしいと思います!
(文:松倉雄太)