投げる前に肩や肘を温める「ホットパック」のつくり方を紹介!
電子レンジと濡れタオルを使って簡単にホットパックを作ることができる
寒い時期に限らず、身体をウォームアップでよく温めてからボールを投げることはケガの予防に不可欠です。しかし気温の低い時期は身体が温まるまでに時間を要することも多く、困っている選手もいるのではないでしょうか。野球のシーズンが始まってもしばらくは気温の低い時期が続くことが予想されるので、投球動作を行う際は特に肩や肘周辺部をしっかり温めておきたいものです。
身体全体をしっかり温めるためには、身体を動かす前に温かいものを飲んで身体の中から温めたり、ジャンプ動作などをより多く取り入れて心拍数を上げたり、簡易カイロなどを使って首の後ろなど太い動脈のある部分を温めたりすることでより効率よく身体を温めることが出来ます。これに加えて実際に負担がかかりやすい肩や肘などは温めたおしぼりをホットパックとして利用し、温めることもよい方法です。
ホットパックの作り方は、水に濡らしたタオルをしっかりと絞り、ラップなどにくるんで電子レンジを用いて1分程度加熱します。このとき、タオルをしっかりとしぼるようにしましょう。また薄手のタオルは熱が冷めやすくなるので、厚めのタオルを使った方がより効果的です。加熱したタオルは中心部からかなり熱くなっているため、取扱いには十分注意し、肌で温かさを確認してから肩や肘など温めたい部位にあてるようにします。電子レンジが近くにない場合はお湯を利用しても構いませんが、熱湯は避け、火傷には十分気をつけるようにしてください。
タオルを使った簡易的なホットパックは、実際にボールを投げる前に直接肩や肘を温めておくと関節や筋肉などもより動きやすくなり、ケガの再発予防にもつながります。気温が低いときや試合前に行うセルフコンディショニングの一つとしてぜひ活用してみてください。
文:西村 典子
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