ルール変更の中金メダルを取った小平奈緒から、野球でもある規則変更時の心構えを考える
ピョンチャン(平昌)オリンピック、10日目の昨日(18日)はスピードスケート女子500メートルで小平奈緒選手が金メダルを獲得。おめでとうございます。
これで日本勢のメダルは10個目。長野大会での最多個数に並びました。まだまだ大会は残り1週間ありますので、最多記録の更新が見えてきましたね。
さて、スピードスケートの500メートルは長野大会(98年)からソチ大会(2014年)まで続けられていたインスタートとアウトスタートのレース2本の合計タイム方式ではなく、今大会から1本のレースで決める一発勝負方式に変更されました。リレハンメル大会(94年)までの方式に戻すルール変更なんですね。
ルール変更と言えば、毎年のように野球でも行われています。ご存知のように今年は申告制の故意四球(いわゆる申告敬遠)などがルール変更の特徴です。高校野球では今シーズンは実施されない方向ですが、いずれは可能性があります。また延長タイブレークは高校野球の今年のルール変更の象徴ですね。
ルール変更の度に色んな声が出ます。タイブレークの時も「それより先にやることがあるだろう」などの声を聞きました。でも決めるのは現場の指導者や選手ではなく、大会を運営する方の野球規則委員会(高校野球特別規則は審判規則委員会)です。この方達は十分に検討して決めるので、現場はあくまでも決まったルールに沿って試合を行う。ですから、決定してしまったものにグダグダ言っても仕方がなく、決定したものに順応していくのが本来の形だと思います。
ルールの変更では、ベンチ前のキャッチボール禁止が今シーズンは話題になっています。今の所、社会人は禁止の方向で大学は各リーグに任せ努力目標になる方向と聞いています。でも東京オリンピックが2年後に迫る状況で全面実施される可能性もあります。そうなった時はグダグダ言うのではなく、その決まったルールに対応していく。今からそうなった時の備えをしていっても良いと思います。
・ルール変更は決定した後にグダグダ言わない
・現場は決定したものに対応する
これが大事なのではないでしょうか。
ただ、今回のスピードスケートのように、以前のルールに戻る可能性もあります。ですから、グダグダではなく感想として発信していくのはOKだと個人的には思います。
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(文:松倉雄太)