News

ルール変更の中金メダルを取った小平奈緒から、野球でもある規則変更時の心構えを考える

2018.02.19

ルール変更の中金メダルを取った小平奈緒から、野球でもある規則変更時の心構えを考える | 高校野球ドットコム

 ピョンチャン(平昌)オリンピック、10日目の昨日(18日)はスピードスケート女子500メートルで小平奈緒選手が金メダルを獲得。おめでとうございます。

 これで日本勢のメダルは10個目。長野大会での最多個数に並びました。まだまだ大会は残り1週間ありますので、最多記録の更新が見えてきましたね。

 さて、スピードスケートの500メートルは長野大会(98年)からソチ大会(2014年)まで続けられていたインスタートとアウトスタートのレース2本の合計タイム方式ではなく、今大会から1本のレースで決める一発勝負方式に変更されました。リレハンメル大会(94年)までの方式に戻すルール変更なんですね。

 ルール変更と言えば、毎年のように野球でも行われています。ご存知のように今年は申告制の故意四球(いわゆる申告敬遠)などがルール変更の特徴です。高校野球では今シーズンは実施されない方向ですが、いずれは可能性があります。また延長タイブレークは高校野球の今年のルール変更の象徴ですね。

 ルール変更の度に色んな声が出ます。タイブレークの時も「それより先にやることがあるだろう」などの声を聞きました。でも決めるのは現場の指導者や選手ではなく、大会を運営する方の野球規則委員会(高校野球特別規則は審判規則委員会)です。この方達は十分に検討して決めるので、現場はあくまでも決まったルールに沿って試合を行う。ですから、決定してしまったものにグダグダ言っても仕方がなく、決定したものに順応していくのが本来の形だと思います。

 ルールの変更では、ベンチ前のキャッチボール禁止が今シーズンは話題になっています。今の所、社会人は禁止の方向で大学は各リーグに任せ努力目標になる方向と聞いています。でも東京オリンピックが2年後に迫る状況で全面実施される可能性もあります。そうなった時はグダグダ言うのではなく、その決まったルールに対応していく。今からそうなった時の備えをしていっても良いと思います。

・ルール変更は決定した後にグダグダ言わない
・現場は決定したものに対応する

 これが大事なのではないでしょうか。

 ただ、今回のスピードスケートのように、以前のルールに戻る可能性もあります。ですから、グダグダではなく感想として発信していくのはOKだと個人的には思います。

関連記事
● 知っているだけで得をする野球規則、どこが改正されたの!
● タイブレークの規則改正!どこが変わったか本当にわかってる?
● オリンピックから見るフェアな勝負と!?
● 球児も学べる、オリンピック選手間の駆け引きに注目しよう
● 約7割の選手が参加を見合わせた平昌五輪の開会式から考える、高校野球の開会式への提言!
● 平昌五輪出場中!男子カーリング・山口剛史選手のエルゴメータートレーニング

(文:松倉雄太)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.18

【神奈川】保土ヶ谷球場では慶應義塾、横浜が登場!東海大相模は桐蔭学園と対戦!<春季県大会4回戦組み合わせ>

2024.04.18

強豪校を次々抑えて一躍プロ注目の存在に! 永見光太郎(東京)の将来性を分析する<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

2024.04.18

首都二部・明星大に帝京のリードオフマン、東海大菅生技巧派左腕などが入部!注目は184センチ102キロの大型スラッガー!

2024.04.18

【春季埼玉県大会】ニュースタイルに挑戦中の好投手・中村謙吾擁する熊谷商がコールド発進!

2024.04.18

【岡山】センバツ出場の創志学園は2回戦から登場! 2回戦で昨年夏の決勝戦と同じカードが実現の可能性も!<春季県大会地区予選組み合わせ>

2024.04.14

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.15

四国IL・愛媛の羽野紀希が157キロを記録! 昨年は指名漏れを味わった右腕が急成長!

2024.04.17

仙台育英に”強気の”完投勝利したサウスポーに強力ライバル現る! 「心の緩みがあった」秋の悔しさでチーム内競争激化!【野球部訪問・東陵編②】

2024.04.15

【春季和歌山大会】日高が桐蔭に7回コールド勝ち!敗れた桐蔭にも期待の2年生右腕が現る

2024.04.16

【春季埼玉県大会】2回に一挙8得点!川口が浦和麗明をコールドで退けて県大会へ!

2024.04.09

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.14

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.03.23

【春季東京大会】予選突破48校が出そろう! 都大会初戦で國學院久我山と共栄学園など好カード