なぜ寒い時期に腕がしびれるのか?その改善方法は?

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2017.12.08

腕を上げると鎖骨と肋骨のすき間(胸郭出口)が狭くなり、血管や神経を圧迫しやすい

 寒い季節になると、ときどき「腕がしびれる」「手が冷たい」と感じる選手がいます。最初のうちは寒さのせいかなと思っていても、腕を上げる動作で顕著に現れるため、だんだんとプレーにも支障を及ぼすようになります。運動や仕事などで腕を上げる動作を繰り返す人は鎖骨と肋骨のすき間が狭くなっておこる胸郭出口症候群になるリスクが高いと言われています。

胸郭出口(きょうかくでぐち)症候群とは
胸郭とは心臓と肺を囲む骨格(胸椎・肋骨・胸骨)部分のことを指します。心臓からの血管は鎖骨と肋骨のすき間を通って腕へと拡がっていくのですが、この部分は胸郭の上端部にあり「胸郭出口」と呼ばれています。胸郭出口はもともとすき間が小さく、腕を上げる動作を行うとさらにすき間が小さくなってしまい、その間を通る血管や太い神経を圧迫することがあります。特に寒い時期は特に気温が低下していることに加えて、身体が十分に温まっていなかったり、筋肉の柔軟性が低下したりすることで、血管や神経を圧迫しやすくなります。また肩甲骨の動きがあまりよくない状態や肩の安定性を高める腱板(いわゆる肩のインナーマッスル)が機能していないことでもこうした症状が現れやすくなります。

改善方法は?
こうした症状がみられる場合は、身体を温めて血流を良くすることを心がけましょう。練習前の十分なウォームアップはもちろんのことですが、練習後や入浴後など身体が温まっている状態で、肩甲骨周辺部や首付近を中心にストレッチを行うことも効果的です。また背中が丸まった姿勢で肩が前方へと出た状態も肩の動きを制限してしまうことがありますので、首が前に出たカメのような姿勢になっていないかを確認しましょう。また必要以上に上肢のウエイトトレーニングを繰り返し、大胸筋や三角筋などが発達したことでスムーズな投球動作が再現できなくなってしまうことも、胸郭出口症候群の一因となることが指摘されています。背中のトレーニングとあわせてバランスよく身体を鍛えることもこうした症状を予防することに役立ちます。

文:西村 典子
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