筋肉の役割を考えよう!遅筋と速筋って?

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2017.11.24

ウエイトトレーニングは主に速筋を鍛え、筋肥大をうながす

 運動の原動力は筋肉が収縮することから起こります。筋肉には筋線維のパターンによって大きく2つに分類することができ、一つは筋持久力に優れた遅筋線維(赤筋)、もう一つは瞬発力やパワーを生み出す速筋線維(白筋)があります。筋線維の割合は生まれつき決まっており、トレーニングによって割合が大きく変化することは少ないと言われていますが、トレーニングを積み重ねることで速筋が遅筋のような働きをする(=筋持久力が高まる)ようになることは知られています。

【遅筋(赤筋)について】
字のごとく運動への立ち上がりがゆるやかで、強い力を発揮することが出来ないかわりに、酸素とエネルギー源がある限り長時間にわたって運動を続けることが出来ます。トレーニングをしても筋線維が太くなるというよりは、細胞内のミトコンドリアが増えることで酸素を取り込む能力が高くなり、乳酸をエネルギー源へと変換するため、長時間の運動においても持続的に行うことが出来るようになります。持久的スタミナが必要とされるマラソン選手は遅筋の割合が高いといわれています。筋繊維は細めです。

【速筋(白筋)について】
筋線維の細胞内にミトコンドリアが少なく、グリコーゲンが多いため白く見えると言われています。糖分をエネルギー源として活用するため脂肪が蓄積されにくく、急激に収縮して瞬発的な力を発揮することが出来ますが、その力発揮パターンは短時間であり、スタミナがありません。短距離走やジャンプなど瞬発的な運動に主に使われる筋肉です。ウエイトトレーニングなど筋肉に負荷をかけると筋線維は一度壊れ、それを修復する過程で太くなりますが、筋肥大は主に速筋が大きくなっているものと考えられています。短距離走の選手は速筋の割合が高いといわれており、筋繊維は太めです。

 一般的にはウエイトトレーニングなど器具やマシンを使った大きな負荷をかけるものは速筋を鍛えて筋肥大し、ジョギングのような有酸素運動においては速筋の持久力が強化されるようになります。また持久力をメインとするトレーニングを続けることで速筋が遅筋のような働きをするようになることも指摘されています。野球選手にとっては爆発的なパワーを必要とする一方で、スタミナを求められる場面もあるため、双方バランス良くトレーニングを行うことを心がけましょう。

文:西村 典子
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