ローテーターカフの役割

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2017.10.03

ローテーターカフは肩関節を安定させる役割がある

ローテーターカフの役割

 肩のケアを行うときにチューブやダンベルなどでインナーマッスルを鍛えるという選手も多いと思います。インナーマッスルとは表側にあるアウターマッスルと対比して用いられる言葉で、一般的には深層筋群を指すものです。肩のインナーマッスルは日本語では腱板(けんばん)、英語ではローテーターカフ(回旋筋)が正式名称です。

 ローテーターカフは肩関節付近に付着し、関節そのものの安定性を高める役割があります。構成している筋肉は棘上筋(きょくじょうきん)、棘下筋(きょっかきん)、小円筋(しょうえんきん)、肩甲下筋(けんこうかきん)の4つで、棘上筋は肩甲骨の上方に、棘下筋、小円筋は肩甲骨の後面に、肩甲下筋は肩甲骨の前面にそれぞれついています。気をつけの姿勢から腕の角度が30°程度までは棘上筋の働きによるものであり、そこからさらに腕が挙がってくる段階ではじめて三角筋などのアウターマッスルが使われます。また腕をしならせるときには棘下筋、小円筋が、腕を振り下ろすときには肩甲下筋の働きによって腕が肩関節から離れないように求心性の力(中心に向かって近づく力)を発揮しています。

 これらの筋肉はそれぞれ小さく、筋力としても大きなパワーを期待できるものではありませんが、うまく働かないと肩関節の安定性が損なわれてケガをする要因となります。特にこれらローテーターカフの筋力が弱くなってしまうと求心性の力が弱くなり、投球動作時に腕が投げ出されるような感覚があったり、肩のゆるみを感じるルーズショルダーへと移行してしまったりすることがあります。また筋肉そのものが傷んでしまうといわゆる「野球肩」と呼ばれるような腱板損傷を起こし、投球動作のたびに痛みが出てしまうことにもなります。

 ローテーターカフも他の筋肉と同じくトレーニングをすることで強化することが可能です。その際にはアウターマッスルに頼らないように正しくトレーニングを行うことが大切です(参考コラム:正しくインナーマッスルを鍛える)。肩のコンディショニングとして特に投球動作の多い投手・捕手は毎日の習慣として行うようにしましょう。

文:西村 典子
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