競走形式のランニングについて

印刷する この記事をYahoo!ブックマークに追加 このエントリーをはてなブックマークに追加   
2017.09.22

アスリートは勝負事への執着心が強いので、リレー形式のランニングは盛り上がるかも

競走形式のランニングについて

 野球の技術向上に欠かせない体力強化の一つとしてランニングがあげられます。ランニングは下半身の筋力強化としてとらえられていることが多いと思いますが、心肺持久力や筋持久力の向上、パワーの養成、正しい身体の使い方など、ランニングの内容によって鍛える体力要素も変わります。時期的なものを考慮しながらランニングプログラムを構築していくことが大切です。

 人数の多いチームではグループに分かれてリレー形式のランニングを取り入れることもありますが、リレー形式のランニングにはいくつか注意しなければならない点があります。

(1)勝敗にこだわり、ヒートアップして
野球選手に限らず、スポーツ選手は勝負事に対して強い関心をもっていますので、当然リレーでも「勝ちたい」という心理が働きます。チーム戦ともなると「負けたくない」「チームに迷惑はかけられない」という思いから全力疾走した結果、太ももを痛めてしまったり、接触などで思わぬケガをしてしまったりすることがあります。負けたときに罰ゲームがあるとなおさらそのリスクは高くなると考えられますので、ランニングプログラムを提案する際には十分に配慮する必要があります。

(2)一人あたりのランニング量が少なく、時間を要する
リレー形式のランニングはチームでも盛り上がり、楽しく走ることができますが、その一方で一人あたりのランニング量は少なくなり、かかる時間は多くなります。こういった点も考慮した上で、どの体力要素をメインとして鍛えるのか、時間的な余裕はあるのかといったこともキチンと考えてプログラムデザインをする必要があります。

(3)グループ分けがうまくいかない
グループを作るときに人数が均等にならないということともに、走力レベルの違いを考慮してグループ分けをする難しさがあります。また足の遅い選手が引け目を感じやすくなりますので、リレーになると心の中ではつらい思いをしているかもしれません。単純な走力を競い合うのではなく、偶発的な出来事(たとえばじゃんけんなど)を上手に取り入れると、足の遅い選手も疎外感を感じることなく参加できると思います。

 適切なリレー形式のランニングは選手もチームも盛り上がって楽しく行うことができます。アクシデントによるケガには十分に注意しながら、楽しくランニングに取り組む日を設けることもいいですね。

文:西村 典子
球児必見の「セルフコンディショニングのススメ」も好評連載中!

【関連記事】
オフシーズンに取り入れたい!クロストレーニングのススメ 【ニュース - その他】
第183回 冬のランニングプログラムの考え方【セルフコンディショニングのススメ】
オフシーズンに行うランニングの考え方とは!? 【ニュース - コラム】
第182回 シンスプリントを起こしやすい選手の特徴【セルフコンディショニングのススメ】
第181回 今日から始める疲労回復マネジメント【セルフコンディショニングのススメ】
第180回 ランニングシューズを見直そう【セルフコンディショニングのススメ】
第179回 肩を強くするためのトレーニング【セルフコンディショニングのススメ】

コメントを投稿する

次の記事:
今年の21世紀枠推薦校の注目選手は門馬、佐藤、岡林など好投手揃い!
最新ニューストップに戻る サイトトップに戻る