現場で聞く、移動時間の暑さ・寒さ対策は?
現場で聞く、移動時間の暑さ・寒さ対策は?
第99回全国高等学校野球選手権地方大会。昨日(17日)は、44大会で311試合が行われました。青森大会で2試合が中止になり、決勝が26日から27日に変更となりました。
今日(18日)は33大会で192試合が予定されています。
さて、連日猛暑が続く中で地方大会が行われています。取材をしていて、できるだけ聞くようにしているのが暑さ対策。特に寮がなく、自宅から通学している選手によく聞いています。「冷房をつけないようにしている」という声が多い印象を受けます。その選手に、それは自室のみなのか、家中なのかも聞きました。ほとんどが自室のみという回答。さすがに家中の冷房をつけないとなると、家族にも暑さの影響が出てしまいかねないようです。
暑さ対策をしている選手をどれだけ家族がサポートできるかもポイントになっています。
ただ、暑さ対策として冷房に極力あたらないようにしている選手にも避けて通れない場所がいくつかあります。それは球場に向かう電車や路線バス。近年は乗った瞬間は気持ちよくても、徐々に「寒い」と感じるくらいまで車内温度を下げているケースがあります。
車掌アナウンスで、「車内温度維持のため、扉は自動では開きません。ドア近くのボタンを押して、開けてお降りください」と聞くことが多くなったことも関係しているのかもしれません。
取材で、ある選手が「頭ではわかっていたのですが、球場に向かう電車の中が予想以上に寒かった。球場について、体の動きがいつもと違うことを感じました」と話していたのを思い出します。観光バスを借りて球場に迎えるチームは良いのかもしれませんが、全国の多くのチームが電車や路線バスなどの公共交通機関を使って球場に向かいます。制服が夏用になっていることもあり、ほとんどの選手が薄着になっているのではないでしょうか。
電車や路線バスで球場に向かう時は長袖を用意するなど、対策をより徹底的にすれば、また状況が変わってくるかもしれません。そこまで考えてみてはいかがでしょうか。
(文:松倉雄太)
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