競技復帰に欠かせない患部外トレーニングを重要視しよう!

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2017.03.21

競技復帰に欠かせない患部外トレーニング

荷重を軽減させるという意味ではプールトレーニングもいいですね

 いよいよ本格的な野球シーズンとなりました。練習試合などを行い実戦感覚を養っているチームも多いと思います。その一方で、練習量や練習負荷が大きくなると思わぬケガをしてしまう選手もいると思います。ケガをした時は医療機関を受診し、医師の診察や診断をもとに練習復帰までのリハビリテーションを行っていくことが基本ですが、患部のリハビリテーションだけではなく患部外のトレーニングも行うようにしましょう。

 患部外トレーニングとは、患部(ケガの部位)以外の、機能的に正常な部位を積極的に鍛えるトレーニングです。頭頸部の外傷など身体全身を動かしてはいけないという重篤な場合を除けば、ほとんどの選手が患部外トレーニングを行うことが可能です。ケガの部位が良くなってプレーに復帰する際に、身体全体の体力や筋力が落ちてしまっていては、また別の部位を痛めやすくなることが考えられます。競技復帰に向けて患部外トレーニングを行うことは患部のリハビリテーションとセットととらえて、取り組むようにしましょう。

 患部に影響がないかどうかを医師と相談し、運動許可の出た部位に関しては段階的にトレーニングを行うようにします。ケガをした部位が上半身である場合と、下半身である場合では、患部外トレーニングのアプローチ方法は異なる場合があります。特に荷重関節と呼ばれる体重を支える関節(股関節・膝関節・足関節など)を痛めている場合は、ケガの部位に体重をかけないように注意しながら行わなければならず、より慎重に進めていく必要があります。片足でのトレーニングはバランスを崩しやすいので、壁や手すりなどを利用して行うようにしましょう。

 また片側のみのトレーニングを行うと、左右の筋力差が大きくなってしまうのでは?という心配があるかもしれません。片側だけのトレーニングは数ヶ月継続して行うと一時的に筋力的な左右差を生み出しますが、患部外トレーニングによって動かしていない患部側にも運動を指令する神経伝達は等しく伝わっています。このため患部を動かしていい段階になって患部のトレーニングを再開すると、何もしなかった時よりもより早く筋力差が回復すると言われています。なるべく早く競技復帰をするためにも、ケガを前向きにとらえ、この時期に出来る患部外トレーニングで「ケガの巧妙」となるようにぜひ積極的に取り組んでみてください。

文:西村 典子
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