テーピングとサポーターの「メリット」と「デメリット」を覚えよう!
テーピングとサポーターの「メリット」と「デメリット」を覚えよう!
テーピングとサポーターのメリット・デメリットを理解しよう
最近はドラッグストアなどでも多種多様なサポーターやテーピングを取り扱うようになりました。特にテーピングは専門知識をもつトレーナーが巻くものという認識が一般的でしたが、自分自身で巻くタイプのものも多くなり、ケガをしたときやケガの再発予防などに選手自らが購入することも多くなっていると思います。
ケガをした時はまず、そのケガの状態がどのようなものか診断してもらうために医療機関を受診するようにしましょう。その上で医師の指導のもとに、関節の固定や筋肉の動きやすさなどを考慮したテーピングやサポーターを使用するようにします。これらの用具に共通して言えることは、
●関節や筋肉の動きを制限して痛みをやわらげる(部分固定)
●筋肉の動きをサポートして動きやすくする(部分サポート)
といった役割が考えられます。足首を内側にひねって捻挫した場合は、同じ動作を繰り返してまた捻挫しないように、テーピングやサポーターを使って足首が内側に動かないようにして再度ケガをしないように使います。筋肉を痛めた場合は動きの中で伸びすぎて再度筋肉を痛めないように軽く圧迫しながら動きを制限したり、痛みはないけれど不安が残るときに皮膚に直接貼って伸張性をサポートするテーピングなどがあります。
サポーターの特徴としては専門知識がなくても装着するだけで目的とする効果が得られやすいので比較的簡単に使うことができ、繰り返し使えるので長期的に考えるとコストが安くなりやすいこと、ただし初期投資がテーピングに比べて高くなることなどが挙げられます。
一方、テーピングはある程度専門知識のある人が巻いた方が好ましく、単純なものであれば選手自身でもテーピングの練習した上で使うことができるという点や自分の身体にフィットしやすいこと、ただし何度も繰り返しテープを巻くと皮膚がかぶれてしまったり、使用するたびにテープを巻くため長期的に見るとコストがかかってしまうといったことが挙げられます。
どちらにしても使う範囲は最小限度にとどめ、テーピングやサポーターに頼らないように筋力強化などもあわせて行っていくようにします。その上でテーピングとサポーターのメリット・デメリットを理解し、使用用途にあわせて選択していくとよいでしょう。
文:西村 典子
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