身体を大きくすると決意した選手の皆さんへアドバイス
身体を大きくすると決意した選手の皆さんへ
食事の量も大切ですが、内容もしっかりチェック。食事が「エサ」にならないよう、楽しく食べよう!
高校野球に費やせる時間はおよそ2年半。この中で体力要素を高め、技術練習を積み重ねていくためにはオフシーズンの過ごし方がとても重要になってきます。「身体を大きくしたい」と考える選手はたくさんいると思いますが、身体を大きくするのは何もウエイトトレーニングだけではありません。野球の練習そのものも筋肉を使いますし、自分の体重を支えるための筋力、筋持久力というのは特別な用具がなくても出来るものです。
そして大切なのが食事です。量をたくさん食べることはもちろん大切ですが、筋肉をつけて体重を増やすためにはタンパク質を多く含んだものをしっかりとることが必要となってきます。タンパク質源も、肉食ばかりに偏るのではなく、魚類、豆類、卵などバランスよくとるようにしましょう。
特に青魚に含まれる油は炎症作用を抑える効果が指摘されており、運動後に起こる筋肉痛や疲労回復を軽減させることが期待できます。食事をとることも体づくりの一つです。練習と同じように食事についても「野球が上手くなるために」「ケガを少なくするために」食べるという意識を持ちましょう。
練習後の身体のケアについても自分で出来ることを必ず行うようにしましょう。練習後にクールダウンを行う、クールダウンをする時間がない時には帰宅後に自分でストレッチを行う、痛みのある部位がある場合はアイシングなどで炎症を抑える等、どれも心がけ一つで出来るものばかりです。「疲れたから」「時間がないから」という理由でセルフコンディショニングを怠ってしまうと、疲労の蓄積などからケガをするリスクが高まります。特に風邪やインフルエンザ、胃腸炎などの感染症で休んでしまうと、食べられなくなることも多く、結果として体重も減ってしまうことになります。
ただ単に鍛える、食べるということだけではなく、アスリートとして一回り大きな身体を作るという意識を持つと、毎日の習慣も変わってくると思います。寒い時期だからこそ自分で出来ることをしっかりと行い、元気に過ごしましょう。
文:西村 典子
球児必見の「セルフコンディショニングのススメ」も好評連載中!