身体に違和感を感じた時の対処法を教えて!
身体に違和感を感じたら
ウォームアップの時にはいつもと違ったところがないかを確認しよう
朝起きたときや練習前の状態、試合前に準備をしているときなどに、特定のある部位に「何かいつもと違う」という違和感を覚えることは少なくありません。痛みというほどではないにしろ、何となく変な感じがする、動きにくさを感じる場合はどのように対応していけばよいでしょうか。
まずはどのような状況で違和感を覚えるのかをチェックします。朝起きたときに違和感を感じる場合は、前日に何か変わったことがなかったかを思い出してみます。いつもと違う練習をした、トレーニングの負荷が強かった、練習中に軽くひねったり、くじいたりした、転倒した等々。思い当たる原因が見つかったら、対応も適切に行うことが出来ます。練習やトレーニング負荷によるものであれば、疲労や筋力不足によるものと考えられますので、ウォームアップなどを十分に行い、身体を温めるようにすると違和感が少しずつ軽快していくことが期待できます。
軽くひねったり、くじいたり、転倒したりといった場合は、痛みを伴わないまでも組織の一部が傷んでいる可能性があります(急性スポーツ外傷)。練習前や試合前であればウォームアップを行い、入念にストレッチをして様子をみるようにしますが、場合によっては予防のためのテーピングなどの対応を行うことが望ましいと考えられます。練習後は違和感を覚えた部位が悪化していないか、痛みを伴っていないかといったことを確認し、状態がよくなければRICE処置などで患部を冷やして炎症を抑えるようにしましょう。
またストレッチをして違和感を覚えることもあります。筋肉が伸びにくいと感じたり、動きがおかしいなと思うときは、ウォームアップの段階で少しずつ負荷を上げながら、実際のプレーを想定して動くようにします。100%全力でプレーすることがむずかしい場合は、無理をせずに出来る範囲で練習に参加するようにしましょう。違和感はそのまま放置しておくとケガにつながる可能性があり、ケガをしないように身体がサインを出している状態です。身体のサインに耳を傾けて、適切な対応を心がけるようにしましょう。
文:西村 典子
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