青木宣親選手「大きな武器に」 野茂、ボンズらのグラブを手掛けた名クラフトマンによる【ウィルソングラブ】を今季使用
青木宣親選手が今季は、野茂・ボンズ・マダックスのグラブを制作した名クラフトマンのグラブを使用!
今シーズンからシアトル・マリナーズでプレーする青木宣親選手。オープン戦から好調を維持し、13日のレッズ戦で、2打数2安打1四球とオープン戦初のマルチ安打を記録すると、14日のダイヤモンドバックス戦では、3打数1安打と4試合連続安打となった。 マリナーズは昨季アメリカンリーグ2位の44本塁打を放った主砲・ネルソン・クルーズがいる。そのクルーズの前にいかに走者をためることができるかが上位進出のポイント。それだけに今季、1番中堅としての出場が多い青木選手にはチャンスメーカーとしての役割が期待されている。
打撃も好調な青木選手だが、守備でも信頼を得るために、2016年は新しい武器を手に入れた。2月28日、ウイルソン米国本社とグラブカテゴリーのアドバイザリー・スタッフ契約を結んだ青木選手。
ウィルソン米国本社と契約を結んだ日本人メジャーリーガーは、野茂英雄氏、大家友和氏についで 3 人目となる。青木選手が使用するグラブは、マスター・クラフトマン麻生茂明氏が手掛けたものだ。麻生氏は、これまでに野茂氏を始めとして、通算355勝の大投手のグレッグ・マダックス氏、メジャー最高762本塁打を放ったバリーボンズ氏、捕手としての史上最多の2427試合に出場を果たしたイバン・ロドリゲスなど日本の野球ファンでも馴染み深いレジェンドたちのグラブを手掛けてきた。
選手一人ひとりの手やプレースタイルに合わせてグラブをカスタマイズする「型付け」技術はアメリカでも高く評価され、「Glove Guru」と評されている。青木選手はMLBの公式球はボールの縫い目が高く、打者のスイングも早くて打球が変化するためポケットが深いグラブをリクエスト。
「ウイルソンのグラブは革が柔らかいのに指先が強いので、 ギリギリのプレーをしてもポケットへ自動的に収まる安心感があります。麻生さんが型付けするグラブは、メジャーリーグでプレーする上で大きな武器になると思っています」 と、新しい武器を手に入れたことに喜びを感じていた。
今年で5年目を迎える青木選手。昨季93試合だけにとどまり、1年間活躍したいという思いは非常に強い。新天地で、そして新しい武器を身にまとい、自身2年ぶりのプレーオフ進出、そしてチームでは2001年以来のプレーオフ進出の原動力となる。
■青木宣親選手のプロフィール
早稲田大学出身。2003 年ドラフト 4 巡目指名でヤクルトスワローズに入団。最優秀新人、首位 打者、最多安打、最高出塁率、最多盗塁、ベストナイン、ゴールデングラブ賞など、数々のタイト ルを獲得。WBC、北京五輪など国際大会にも度々選出され、日本代表の勝利に貢献。2012 年 MLB ミルウォーキー・ブリュワーズと契約。2014 年にはカンザスシティ・ロイヤルズでワールド・シ リーズに出場。2016 年よりシアトル・マリナーズでプレー。今年から、A 2000 1799 SS(日本での発売未定)モデルのグラブを使用。
■麻生茂明(あそうしげあき)氏のプロフィール
1945 年 茨城県取手市生まれ
1963 年 株式会社パシフィック・オーバーシーズ入社
1977 年 海外のグラブ工場で検品および品質管理業務を担当
1985 年 メジャーリーグ春季キャンプを訪問後、A2000 1786 を制作。ベストセラーへ。
1996 年 ウイルソンジャパン株式会社入社
1999 年 シカゴ本社勤務
2007 年 Newsweek(日本版)「世界が尊敬する日本人 100 人」に選出
Ivan Rodriguez、Greg Maddux、Barry Bonds、Dustin Pedroia、Robinson Cano、野茂英雄選手など、メジャーリーグの一流選手のグラブ制作を担当。選手一人ひとりの手やプレースタイルに合わせてグラブをカスタマイズする「型付け」技術はアメリカでも高く評価さ れ、”Glove Guru”と評される。