上原浩治選手、黒木知宏氏がコーチで登場!SPOTS PROJECT supported by NIKE BASEBALL を東京で開催
上原選手(ボストン・レッドソックス)
12月15日、都内の室内練習場にて、中学3年生を対象にしたクリニック「SPOTS PROJECT supported by NIKE BASEBALL」(協賛・ナイキジャパン)が開催された。
この日のコーチは、今シーズン、ボストン・レッドソックスのクローザーとして世界一に貢献した上原 浩治選手、北海道日本ハムファイターズの一軍投手コーチ・黒木 知宏氏、また体幹トレーナーとしてサッカーの長友佑都選手を指導している木場克己氏などが登場した。
今回のプログラムの狙いは軟式から硬式野球に移行する際に必要な練習方法や考え方。野球に対しての基本的な心構え、道具の選び方。また、正しい体作りを行うためのトレーニング方法の紹介などをレクチャーするもの。
東京都内、関東近郊の中学3年生が参加した。
まずキャッチボールに上原選手は相手の胸にしっかりと投げることを伝えた。選手たちは緊張を見せながら、上原選手の子供を信じて、相手選手の胸元に忠実に投げ込んでいた。キャッチボールが終了した後、3組に分かれて、走塁、打撃、守備のレクチャー。打撃練習の際には上原選手も打撃投手を務め汗を流す姿が見られた。
そして投手組はブルペンで投球。上原選手は投手に
「投手はストレートが基本。今日はストレートだけ投げよう」
と伝え、投手の中学生は懸命にストレートを投げ込んだ。
選手にアドバイスを送る上原選手
投げる際に技術的なアドバイスを送り、投手の中学生たちは上原選手の言葉に真剣に耳を傾け、教えられた動作をこなした。
次に4組に分かれて、ベースランニング競争。選手たちは懸命に走り、走る選手たちに声援を送る。いろいろな中学、地域から集まった中学生たち。最初は遠慮がちであったが、このベースランニング競争では味方の選手たちに声援を送っていた。最後の体幹トレーニング。木場氏はストレッチ、体幹トレーニング方法を一つずつ教えていく。選手もきつさを感じたのか、苦悶の表情を浮かべていた。
最後に上原選手は
「体幹トレーニング、キャッチボールは地味で面白くないばかりのものです。だからこそ続けていかなければならない。地味なモノは本当に大切なモノであるということを認識して、明日から毎日、継続できるように頑張ってほしいなと。三日坊主にならず、1週間、1か月、1年と仲間を刺激しあって頑張ってほしいなと思います。2020年に東京五輪が開幕します。このメンバーから代表選手が生まれるかもしれません。ぜひ皆さんには日本代表を目指して頑張ってほしいと思います」
選手たちにエールを送った。今回のプログラムに参加した中学生は
「現役のプロ選手から学ぶことはなかなかないので、本当に学ぶことばかりでした。上原選手からフォームの技術的なことを教えてもらって、プラスになった1日でした」
と笑顔で答えた。技術的なこと、専門的なトレーニングの知識をレクチャーしていただき、選手たちにとって大きな1日となった。