2年生スラッガー、好守好打の内野手、191センチ右腕など福岡には逸材が豊富【注目選手リスト】
佐倉 侠史朗(九州国際大付)
第104回全国高校野球選手権福岡大会の組み合わせ抽選会が24日、行われる。昨年秋の優勝チームで、九州王者まで登りつめた九州国際大付を筆頭に、春に福岡を制した西日本短大附と全国的にも名前の知れ渡った高校を中心に熱戦が繰り広げられることが予想される。
当然ながら、そこにはドラフト候補として名前が挙がる選手や、将来性を感じさせる逸材もいる。夏の大会でどこまで活躍できるかで、その選手の未来も大きく影響を受ける。今後の期待も込めた選手たちを整理してみたい。
投手では、191センチの長身を生かしたダイナミックなフォームで最速145キロを誇る飯塚のエース白浜 快起投手(3年)の名が挙がる。昨年秋は打っても4番とチームの大黒柱でもある。昨年秋の4強入りにも大きく貢献した。最後の夏の活躍が大いに期待できる。右の本格派として名前が挙がるのは春の王者、西日本短大附の江川 颯太投手(3年)。最速145キロをマークし、安定感もあり、チームを勝ちに導く投球ができる。まだ持てるポテンシャルを発揮できていない右腕もいる。「プチ・トルネード投法」からの切れのある速球を投げ、将来性を感じさせる福岡大大濠の馬場 拓海投手(3年)が100%の実力を出せれば福岡大大濠の頂点も見えてくる。
左腕では、センバツでも好投を見せた九州国際大付のエース香西 一希投手(3年)が筆頭だろう。緩急をつけた制球力の高い投球は昨年秋の明治神宮、今センバツでも披露できた。最後の夏こそ、成熟した姿を見せるはずだ。福岡第一の左腕コンビ、川波 櫂人投手(2年)杉本 響投手(3年)も技巧派で打たせて取る投球の成長度が夏に問われる。
捕手ではドラフト候補と言われている九州国際大付の捕手兼投手、野田 海人捕手(3年)だろう。強肩、インサイドワークに優れ、打者としても中軸に座る。主将でもあり、チームになくてはならない存在だ。昨年秋、本塁打を放って長打力があるところをみせた福岡第一の宮島 侑大捕手(3年)も夏にどこまで成長しているのか楽しみだ。
内野手は実に多彩だ。九州国際大付の4番にどっかり座る2年生スラッガー佐倉 侠史朗内野手は100キロを超える体重がありながら、バットコントロールに優れ勝負強い打撃ができる器用さも持つ。福岡大大濠の山下 恭吾内野手(3年)と友納 周哉内野手(3年)は昨年センバツでも全国舞台でその守備力と打撃力を披露した。2年生から中軸を担ってきたコンビが最後の夏にどこまで活躍できるか。昨年夏の甲子園を1年生で経験し、2年生にしてチームの中心でもある江口 翔人内野手(2年=西日本短大附)も、佐倉とは正反対な169センチ、60キロの体格で安定した守備と好打を見せる。来年まで楽しめる逸材だ。
外野手では、九州でもナンバーワンといってもおかしくないのが、九州国際大付の黒田 義信外野手(3年)。やわらかくタイミングを取りながら、どんなコースでも対応できそうな柔軟な打撃はセンスの塊から生まれたとしか表現できない。俊足でもあり、この夏にブレークすれば一気にドラフト上位候補になってもおかしくない。豪快なフルスイングが武器の冬木 壌太郎外野手(3年=自由ケ丘)もどこまでスケールが大きくなっているかも楽しみだ。
(記事=浦田由紀夫)
[page_break:注目選手]【福岡の主な注目選手リスト】
香西 一希投手(3年=九州国際大付)
白浜 快起投手(3年=飯塚)
馬場 拓海投手(3年=福岡大大濠)
江川 颯太投手(3年=西日本短大附)
内田 海翔投手(3年=福岡工大城東)
緒方 柊平投手(3年=福岡)
亀田 遥士投手(3年=福岡)
斎藤 大輝トーマス投手(3年=自由ケ丘)
川波 櫂人投手(2年=福岡第一)
杉本 響投手(3年=福岡第一)
吉川 雅崇投手(3年=小倉)
高崎 陽登投手(3年=東筑)
飯田 泰成投手(3年=春日)
盛田 一世投手(3年=筑陽学園)
轟 晴斗投手(3年=九産大九州)
永田 一輝投手(3年=九産大九州)
松山 哲投手(3年=東海大福岡)
田端 類投手(3年=折尾愛真)
山田 裕太投手(3年=小倉工)
加峰 美波投手(3年=柳川)
木口 永翔投手(3年=筑陽学園)
木塚 凪咲投手(2年=九州国際大付)
野田 海人捕手(3年=九州国際大付)
嶋田 翔天捕手(3年=飯塚)
宮島 侑大捕手(3年=福岡第一)
毛利 和暖捕手(3年=九州国際大付)
河野 戴駕捕手(2年=小倉)
佐倉 侠史朗内野手(2年=九州国際大付)
山下 恭吾内野手(3年=福岡大大濠)
友納 周哉内野手(3年=福岡大大濠)
江口 翔人内野手(2年=西日本短大附)
中村 朝陽内野手(3年=自由ケ丘)
石橋 真生内野手(3年=大牟田)
浅嶋 大和内野手(2年=九州国際大付)
石橋 央祐内野手(3年=九州国際大付)
尾﨑 悠斗内野手(3年=九州国際大付)
高 威廣内野手(3年=福岡第一)
中村 翔斗内野手(3年=福岡大大濠)
福澤 雄太内野手(3年=福岡大大濠)
倉重 和宏内野手(3年=福岡工大城東)
山口 雄大内野手(3年=西日本短大附)
白井 賢太郎内野手(2年=九州国際大付)
黒田 義信外野手(3年=九州国際大付)
冬木 壌太郎外野手(3年=自由ケ丘)
間世田 真外野手(3年=東海大福岡)
梅田 達矢外野手(2年=柳川)
今田 塁陽外野手(3年=西日本短大附)
大島 諄士外野手(3年=九州国際大付)
小田原 義外野手(3年=九州国際大付)
末永 弥雅斗外野手(3年=福岡第一)
中上 息吹外野手(3年=九州国際大付)
山口 修平外野手(2年=九州国際大付)