2番強打者と主砲の調子がポイントか? 和歌山東vs倉敷工の打ち合いに注目
日向 悠、森岡 颯太
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第94回選抜高校野球大会([stadium]阪神甲子園球場[/stadium])が18日に開幕する。すでに抽選も終わり、各チームが初戦に向けての最終調整に入っている。注目カードも目白押しだが、今回は大会第1日の2試合目に予定されている和歌山東(和歌山)と倉敷工(岡山)の対戦を取り上げたい。
ともに攻撃に特徴があるチーム同士の対戦となった。昨年秋の近畿大会準優勝の和歌山東の打線で、ひときわ目立つのがクリーンアップではなく、その前を打つ左の「2番打者」がカギを握ると見ている。
昨年秋に2番に起用されたのは、森岡 颯太内野手(3年)。180センチ、92キロの堂々たる体格を持ち、昨年秋の公式戦ではチーム最多の3本塁打をマークした。米原監督からも、犠打をしない2番打者として期待されている。昨年秋の公式戦10試合では、チームで21犠打を記録したが、森岡はゼロ。41打数14安打の打率.341はチーム2番目の成績で、14安打中、二塁打が4本、本塁打が3本と、半分が長打となっている。近年トレンドにもなっている「2番強打者」としてチームの打線を支えている。
対する倉敷工は、昨年秋の公式戦でチーム打率.389を誇る。センバツ選考で中国・四国枠の5チーム目に選ばれたが、高知の強豪、明徳義塾を差しおいて選ばれた理由のひとつに「攻撃力の高さ」が挙げられていた。昨年秋の公式戦10試合の上位打線の成績には驚かされる。
1番 藤井 虎道外野手(3年)△
46打数17安打9打点、打率.370
2番 松嶋 文音内野手(3年)△
42打数18安打8打点、打率.429
3番 福島 貫太外野手(3年)
39打数20安打9打点、打率.513
4番 日向 悠外野手(3年)△
46打数23安打21打点、打率.500
(△は左打者)
4番日向の10試合21打点が、上位打線のつながりと強力さを物語っている。
センバツは投手力が強いと良く言われる。好投手が活躍することが多い傾向にはあるが、この2チームの対戦については、打撃戦となる可能性が高いと見る。