東洋大の新入生は逸材揃い 140キロ超え右腕、センバツ準優勝左腕、両投げ両打ちの個性派選手など
花田 旭、松田 和真、太田 虎次朗、宮下 朝陽
東都リーグを代表する名門・東洋大。昨秋から2部となったが、多くの球児が憧れる名門であることは変わらない。
新入生は今年も豪華な顔ぶれとなった。
花咲徳栄(埼玉)の松田 和真投手は140キロ中盤の速球に威力がある。一昨年秋では公式戦登板が1試合のみだったが、昨年春から主戦投手に抜擢。安定したマウンドさばきで打者を淡々と打ち取る投球が光った。世代屈指のポテンシャルを持つ投手がどんな活躍を見せるか楽しみだ。
木更津総合(千葉)の島田 舜也投手は140キロ前半の速球と、鋭く落ちるカーブを武器に、20年秋の県大会優勝に貢献した。さらに昨夏の千葉大会ではエース格としてチームを県準優勝にも導いた。期待の大型右腕として、この4年間で大きくパワーアップすることを期待したい。
報徳学園(兵庫)の向髙 滉人投手は130キロ後半の速球に加え、切れのある変化球でゲームメイクができる。昨年の報徳学園投手陣は全国でもトップレベルの層の厚さだったが、特に安定感がずば抜けている。技巧派サイド右腕の小林 春葵投手(佼成学園)は、130キロ台の直球と、切れのある変化球で打者を封じ、21年の春夏の大会で活躍した。
明豊(大分)の太田 虎次朗投手は昨年のセンバツ、夏の甲子園で主にリリーフとして活躍した。140キロ前後の速球、切れのある変化球で翻弄する実力派左腕だ。河野 颯投手(高川学園)も、甲子園に導いた本格派左腕で、140キロ近い速球と縦に鋭く曲がるカーブで打たせて取る投球が持ち味だ。
捕手では植垣 洸(智辯学園)、政所 蒼太(天理)が名を連ねた。植垣は打者としてはコンタクト力の高さが光る打撃が強みで、捕手としてもスローイングも鋭く、キャッチング、リードも上手い。俊足で、期待の逸材だ。政所も昨年ドラフトで日本ハム1位となった達孝太投手(天理)の持ち味を発揮するリードが光った。
内野手では宮下 朝陽(北海)に注目だ。1年夏から活躍を見せた大型遊撃手で、強打と強肩が光る守備が魅力のスラッガーだ。
龍谷大平安(京都)の吉田 元も安定した守備力と巧打が魅力の内野手。土佐塾の寺田啓悟は異色の両投げ両打ちプレイヤーとして話題となった。東洋大では野手登録となった。
左のスラッガー・八巻 真也内野手(仙台育英)もパワフルな打撃が持ち味。昨年のセンバツでは天理の達から本塁打を放っている。
堅実な守備とパンチ力の高い打撃を兼ね備えた成田(千葉)の飯田 大空内野手も見逃せない逸材だ。
外野手では、大阪桐蔭の花田 旭が入部する。スケールの大きさでは、今年、東洋大合格者の中では最も大きい。抜群の強肩が光る守備、センター方向にも本塁打が打てる長打力など、技術とスケールを兼ね備えた逸材で、プロからも注目されたが、関東の大学で勝負したい思いが強く、進学となった。
そのほか、バットコントロールが抜群な左の好打者・秋元 俊太外野手(木更津総合)、浦和学院(埼玉)の主軸として活躍した広角に長打を打てる左の巧打者・藤井 一輝外野手も実績十分。高校通算47本塁打をマークした坂本 寅泰(聖光学院)もトップレベルのスラッガーで1年生から活躍が期待される。
[page_break:東洋大の新入生一覧]【投手】
島田 舜也(木更津総合)
向髙 滉人(報徳学園)
淵上 雄生(創成館)
太田 虎次朗(明豊)
松田 和真(花咲徳栄)
河野 颯(高川学園)
小林 春葵(佼成学園)
畑 日向葵(広島広陵)
【捕手】
植垣 洸(智辯学園)
鈴木 二知佳(長崎日大)
政所 蒼太(天理)
田澤 勘太(武蔵越生)
【内野手】
飯田 大空(成田)
宮下 朝陽(北海)
吉田 元(龍谷大平安)
池田 彪我(三重)
八巻 真也(仙台育英)
寺田 啓悟(土佐塾)
佐藤 裕一郎(山村学園)
鏡内 零央(高岡第一)
【外野手】
坂本 寅泰(聖光学院)
花田 旭(大阪桐蔭)
西川 太基(九州学院)
月見 海晴(東洋大姫路)
藤井 一輝(浦和学院)
秋元 俊太(木更津総合)
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