9回11K完投の小園へスカウトから称賛の声
今季初先発を果たした小園健太(市立和歌山)
市立和歌山3対1近大附(大阪) ※近畿大学生駒総合グラウンド
第93回選抜高校野球大会に出場する市立和歌山が7日、近大附(大阪)と練習試合を行った。
最速152キロ右腕・小園健太投手が第1試合で今季初登板し、4安打11奪三振1四球1失点で完投した。
「今日のテーマは9回をしっかり投げ切ること。4回終わったくらいでは60球くらいで、5回から調整して、9回を110球程度のペースで行こうと思って投げました」と紅白戦を含めて今季初の完投を振り返った小園。この日最速の148キロだけでなく、カットボール、ツーシーム、チェンジアップなど多彩な変化球も披露し、視察した7球団10人のNPBスカウトからも「まだまだ良くなってくると思います」との声が聞かれた。
11個の三振を奪ったものの、「狙いにいって取っているわけではない。相手の狙っている球と逆の球を投げて増えていると思う」と数については全く意識をしていない様子。ピンチの場面もあったが、冷静に相手打者を見て、最少失点に抑えた。
半田真一監督は、「球が浮く場面もあったが、修正できていた」と評価。対戦相手の近大附・藤本博国監督も、「大人のピッチングで引き出しが多い。全てで勝負できる。修正が早くて、中々弱気にならない。まだまだ本調子ではないと思うが、評判通りの投手。小園君と捕手の松川(虎生)君のバッテリーが良いですね」と絶賛した。
大会4日目の県立岐阜商戦まで、「あと2回ほど練習試合で投げる予定」という小園。最大1万人が入場できる本番へ向けては、「(去年は)無観客の試合が多かったので、たくさんの観客の中でどれくらいのピッチングできるか楽しみ」と観衆の前でのマウンドを見据えた。
(取材:松倉雄太)
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