【巨人】6位戸郷が飛躍も”ポスト菅野”不在の若手投手陣 上位指名投手たちの奮起に期待
昨季ブレイクを果たした戸郷翔征(聖心ウルスラ出身)
2020年シーズンはリーグ2連覇を達成した巨人。チーム防御率3.34はリーグトップの成績だっが、近年のドラフトで上位で指名した投手たちはどのような結果を残しているだろうか。まず、2015年から19年までのドラフトで上位指名で入団した投手たちの一軍での成績は以下の通り。
2015年1位 桜井 俊貴(北須磨-立命館大)
2016年 1試合 0勝1敗 0H0HP 防御率8.31
2017年 19試合 0勝1敗 0H0HP 防御率5.67
2018年 一軍登板なし
2019年 29試合 8勝6敗 0H0HP 防御率4.32
2020年 24試合 2勝4敗 4H4HP 防御率4.95
2016年2位 畠 世周(近大広島福山校-近畿大)
2017年 13試合 6勝4敗 0H0HP 防御率2.99
2018年 9試合 2勝0敗 3H5HP 防御率2.79
2019年 5試合 0勝1敗 0H0HP 防御率6.89
2020年 12試合 4勝2敗 0H0HP 防御率2.88
2016年3位 谷岡 竜平(成立学園-東芝)
2017年 5試合 0勝1敗 0H0HP 防御率12.00
2018年 25試合 2勝1敗 2H4HP 防御率5.76
2019年 一軍登板なし
2020年 一軍登板なし
2017年1位 鍬原 拓也(北陸-中央大)
2018年 6試合 1勝2敗 0H0HP 防御率6.83
2019年 15試合 0勝1敗 2H2HP 防御率4.74
2020年 5試合 1勝0敗 0H1HP 防御率6.43
2018年1位 高橋 優貴 (東海大菅生-八戸学院大)
2019年 18試合 5勝7敗 0H0HP 防御率3.19
2020年 8試合 1勝3敗 2H2HP 防御率4.30
2018年3位 直江 大輔(松商学園)
2019年 一軍登板なし
2020年 3試合 0勝0敗 0H0HP 防御率3.00
2019年1位 堀田 賢慎(青森山田)
2020年 一軍登板なし
2019年2位 太田 龍(れいめい-JR東日本)
2020年 一軍登板なし
過去5年の上位指名で入団した投手は9名。2015年1位の桜井 俊貴がリリーフ陣を支える健闘を見せているが、突出して飛躍している投手はまだ出ていない。
先発陣では2018年6位の戸郷 翔征(聖心ウルスラ学園)が9勝を挙げ、昨季ブレイクを果たした。リリーフ陣では2015年7位の中川 皓太(山陽)、2016年6位の大江 竜聖(二松学舎大附)など下位指名組が一軍で結果を出している。さらに支配下登録を勝ち取った2018年育成3位の沼田 翔平(旭川大高)、シーズン終盤に一軍初先発を果たし5回1失点と好投した横川 凱(大阪桐蔭)なども大成の兆しを見せた。
巨人投手陣の最大の課題は「ポスト菅野」が出ていないことだろう。近年の下位指名の投手たちが結果を出し始めている中で、上位指名の投手たちの奮起に期待したい。
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