2011年度大学生ナンバーワン左腕・藤岡貴裕(桐生第一-東洋大)が現役引退
東洋大学時代の藤岡貴裕
2011年、大学生ナンバーワン左腕として騒がれた前巨人・藤岡貴裕(桐生第一出身)が現役引退を決めた。藤岡は高校時代、2007年センバツに出場。当時は常時135キロぐらいキレの良いストレートを投げる左腕だった。3年夏にはコンスタントに140キロ台の速球を投げるなど、順調に成長を遂げる。
さらに東洋大の4年間で空振りが奪える剛速球左腕として、2度の大学選手権優勝を経験。わかりやすくいえば早川隆久級(木更津総合出身)の活躍をしていた投手だった。3球団の競合の末、千葉ロッテに入団した藤岡は1年目から6勝。入団から3年連続で100イニングを投げた。2015年、16年は中継ぎで活躍するなど、数年は苦しいシーズンとなっていたが、2020年は12試合登板で防御率3.12と近年では一番良い内容だった。トライアウトにも参加し、キレの良い速球を投げ込んでいたが、現役続行は叶わず引退を決断した。
通算178試合で21勝32敗、16ホールド、防御率4.14。立派にやり遂げたといっていいし、大卒ドラ1左腕としてある程度の成果を残せたといえる。
第2の人生でも活躍することを期待したい。