無傷の6連勝!! ホークスを引っ張る石川柊太の高校最後の夏を振り返る
石川柊太
29日時点で首位に立つ福岡ソフトバンクホークスの投手陣の立役者は石川柊太だろう。
今シーズンはここまで8試合に先発し、無傷の6勝、防御率も1.82と規定投球回には達していないもののパリーグのなかでも抜群の安定感を誇っている。昨年は右ひじの痛みに悩まされ、戦列復帰が遅れたが、体調が整った今年は大車輪の活躍を見せている石川。
今回はそんな石川の高校最後の夏を振り返りたい。
▼石川柊太(総合工科・2009年)
3回戦 4対3 足立学園
4回戦 5対0 高輪
5回戦 12対5 郁文館
準々決勝 3対4 二松学舎大付
春はベスト8に進出するも、国士館に敗れ迎えた最後の夏。
初戦で実力校の足立学園を相手に石川は5回1失点の力投。1点差のしびれる試合を制すると、その後も順調に勝ち進む。石川も4回戦の高輪戦で完封勝利を挙げるなど好投を見せる。そして迎えた準々決勝で二松学舎大付と対戦。石川は4回3失点でリードを許し降板。試合は味方が中盤に追いつくも、9回サヨナラ負けを喫し最後の夏が終わった。
その後、進学した創価大学で4年秋に4勝を挙げるなど優勝に貢献し、ホークスから育成1巡目指名を受けプロ入り。2017年にプロ初登板を果たすと、力強い速球とパワーカーブを武器に先発、リリーフで活躍し8勝をマーク、翌年の2018年も先発、リリーフと大車輪の活躍で42試合に登板し13勝を挙げる活躍でチームの日本シリーズ連覇に貢献した。
昨年は右ひじの痛みに苦しみ2試合の登板に終わったが、ケガが癒えた今年はプロ入り初完投初完封を達成するなどさらに高いパフォーマンスを見せてくれている。
石川が一年間存在感を発揮できれば、悲願の日本シリーズ4連覇が見えてくる。
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