News

11年ぶりにDeNAの開幕戦オーダーから横浜高OBが消える?

2020.06.13

11年ぶりにDeNAの開幕戦オーダーから横浜高OBが消える? | 高校野球ドットコム
2019年、横浜高校出身で唯一の開幕スタメンだった筒香嘉智

 6月2日に再開した練習試合も残り数試合となり、いよいよプロ野球の開幕が近づいてきた。調整がむずかしいなかではあるが、各選手たちは調子を整えつつある。

 DeNAの佐野恵太もそのひとり。再開後の練習試合では序盤から不振を極めていたが、6月7日に初安打が生まれると次の試合からは2試合連続本塁打。ようやく本来の調子を取り戻してきた。DeNAは梶谷隆幸、オースティン、ソトと上位打線も強力。

 後ろにはロペス宮崎敏郎といった実績のある選手も控えており、「4番・佐野」という軸がしっかりすれば球界屈指の打線となる。

 そんなDeNAの強力打線だが予想されるメンバーの出身校を見ると、お膝元である横浜高のOBがひとりもいないことに気づく。仮に開幕戦の先発オーダーに横浜高のOBが名を連ねないとなれば、2009年以来11年ぶり(前身球団含む)のことだ。

 近年は筒香嘉智(現・レイズ)や倉本寿彦石川雄洋荒波翔(現・BC神奈川コーチ)らがチームを支えてきた。さらにその前は鈴木尚典(現・BC神奈川監督)、小池正晃多村仁志といバットマンがチームを引っ張っていた。

 今シーズンは石川雄洋(2004年6巡目)、乙坂智(2011年5位)、倉本寿彦(2014年3位)と3人の同校OBが在籍しているが、現時点で開幕スタメンで出場が濃厚な選手はひとりもいない。

 まさに11年ぶりに開幕戦の先発オーターから横浜高のOBが消えようとしているのである。ここから大逆転で石川、乙坂、倉本のだれかが開幕スタメンを奪回することができるだろうか。

 セ・リーグ制覇を果たした1998年以降、DeNAの開幕戦における先発メンバーに横浜高のOBが並ばなかったのは、2008年と2009年だけ。いつの時代にも、中心には横浜高のOBがチームに存在した。その火を再び灯すことができるだろうか。

【DeNAによる横浜高校OBの開幕戦スタメン起用】
※前身球団含む
※1998年以降

2019年:筒香嘉智
2018年:筒香嘉智倉本寿彦
2017年:筒香嘉智倉本寿彦
2016年:筒香嘉智倉本寿彦荒波翔
2015年:筒香嘉智倉本寿彦石川雄洋
2014年:筒香嘉智石川雄洋
2013年:筒香嘉智石川雄洋荒波翔
2012年:小池正晃石川雄洋荒波翔
2011年:石川雄洋
2010年:石川雄洋
2009年:ーー
2008年:ーー
2007年:鈴木尚典
2006年:小池正晃多村仁志
2005年:小池正晃鈴木尚典
2004年:鈴木尚典多村仁志
2003年:鈴木尚典
2002年:鈴木尚典
2001年:鈴木尚典
2000年:鈴木尚典
1999年:鈴木尚典
1998年:鈴木尚典

(記事:勝田聡)

関連記事
【緊急企画】母校や応援している高校の球児たちに、あなたのエールを届けよう!
21世紀枠候補校屈指の右腕・隼瀬一樹(伊香)の進化のきっかけは練習試合観戦【前編】
21世紀枠候補に選出された伊香(滋賀) 滋賀学園に金星をあげることができた理由【前編】

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.23

【春季埼玉県大会】地区大会屈指の好カードは川口市立が浦和実を8回逆転で下し県大会へ!

2024.04.23

「無欲すぎて就職希望だったところを……」紅林弘太郎(オリックス)、恩師が明かす高校3年間

2024.04.23

【熊本】城南地区では小川工が優勝、城北地区では有明と城北が決勝へ<各地区春季大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.23

【春季埼玉県大会】地区大会屈指の好カードは川口市立が浦和実を8回逆転で下し県大会へ!

2024.04.21

【神奈川春季大会】慶応義塾が快勝でベスト8入り! 敗れた川崎総合科学も創部初シード権獲得で実りのある春に

2024.04.22

【和歌山】智辯和歌山、田辺、和歌山東がベスト8入り<春季大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!