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岡本(現巨人)や田嶋(現オリックス)たち 2014年選抜の2回戦を戦った佐野日大と智辯学園戦士のその後

2020.06.13

岡本(現巨人)や田嶋(現オリックス)たち 2014年選抜の2回戦を戦った佐野日大と智辯学園戦士のその後 | 高校野球ドットコム
高校時代の岡本和真(智辯学園)、田嶋大樹(佐野日大)

 2014年春、大会屈指の左腕として注目されていたエース・田嶋 大樹擁する佐野日大は初のベスト4進出を果たした。

 田嶋は2回戦・智弁学園戦が延長10回、続く準々決勝の明徳義塾戦は延長11回を一人で投げ抜き、エースとしての仕事を大いに成し遂げた。その後、社会人JR東日本を経て、オリックスに入団。左のエース候補として奮闘中だ。そして、2回戦で戦った智辯学園のメンバーからも、現巨人の4番・岡本和真、東京ヤクルトの廣岡大志らを輩出。彼ら以外にも大学野球、社会人野球で活躍を続ける選手が多い。

 そこで今回は2014年選抜の2回戦で戦った佐野日大智辯学園戦士たちのその後を紹介する。

【佐野日大】

投手 田嶋 大樹 3年(JR東日本-オリックス)2017年1位
投手 稲葉 恒成 3年(日本大)

捕手 岩﨑 昂佑 2年(仙台大-全足利クラブ)
捕手 長 啓太 3年(日本大)

内野手 吉田 叡生 3年(中央大-Honda)
内野手 柿澤 郁也 2年(仙台大)
内野手 竹村 律生 2年(明治大<準硬式>)

外野手 長沢 吉貴 3年(日本大-東芝)
外野手 坂田 収 2年(獨協大)

【智辯学園】

投手 尾田恭平 3年(大商大‐JFE西日本)

捕手 吉田高彰 3年(上武大‐セガサミー)

内野手 岡本和真 3年(読売)2014年1位
内野手 吉岡郁哉 3年(法政大‐王子)
内野手 廣岡大志 2年(東京ヤクルト)2015年2位
内野手 岩田 拓 3年(上武大)

外野手 大西涼太 3年(東北福祉大‐三菱自動車岡崎)
外野手 高岡 佑一 3年(近畿大)
外野手 清水聖也 2年(東北福祉大-大阪ガス)
外野手 大西律暉 2年(龍谷大-大和田高田クラブ)

 この中から、田嶋 大樹岡本和真廣岡大志の3名がプロ入り。

 佐野日大のエース・田嶋 大樹は、高卒でJR東日本に進み、U-23W杯、アジア選手権大会で日本代表を経験。2017年ドラフトで2球団競合の末、オリックスが指名権を獲得した。入団1年目から開幕ローテ入りを果たすも、肘の怪我により1年目は12試合、2年目は10試合登板にとどまった。今季はオリックスの左のエースとしてフル稼働を期待したい。

 岡本和真は読売に1位指名を受け入団。プロ3年目にして、全試合出場を果たし、30本塁打、100打点を達成。昨年も全試合出場を果たし、原辰徳監督から”若大将”の異名を継承。日本球界を代表する若きスラッガーに成長した。

 東京ヤクルトに2位指名を受けた廣岡大志は、昨シーズンはキャリアハイの91試合に出場。10本塁打、出塁率.297の成績を残し、今季はヤクルト内野陣からレギュラー奪取に期待したい。

 中央大に進学した佐野日大の主将・吉田 叡生は4年春に首位打者、ベストナインのタイトルを獲得。大学卒業後はHondaに進み、1年目から都市対抗、日本選手権の舞台を経験した。

 外野手の長沢 吉貴は日本大に進学。2年時には明治神宮大会ベスト4に貢献。3年時には日米野球、ユニバーシアード競技大会で日本代表を経験。4年春にリーグ戦通算56打数20安打を放ち、東都2部のMVPを獲得。入団した東芝では、昨年の日本選手権1回戦王子戦では2番・中堅手としてスタメン出場を果たした。

 岡本と共に智辯学園のクリーンナップを務めた吉岡郁哉は法政大に進学。4年秋の明治大戦では代打でサヨナラ打放ち、明治神宮大会も経験した。社会人・王子に進み、昨年の日本選手権では3試合に出場し8打数3安打の成績を収めた。

 捕手の吉田高彰は進学した上武大では在学中、関甲新リーグで3度のベストナインを獲得。大学日本代表にも2度選出された。大学卒業後はセガサミーに入社し、今年で社会人2年目のシーズンを迎えた。

 当時3年生で、大学を経て社会人に進んだ選手たちは、今年で2年目を迎える。ここから新たなプロ入り選手が生まれるのか注目していきたい。

※記事の掲載者、掲載者の現所属、記録の事実につきましては報道各社発表の新聞記事、各野球連盟が発表する大会記録、各チームの所属調査、関係者取材により確認ができたものより掲載をしております。そのため、この情報が全ての情報ではなく、情報の一部となりますことご了承ください。

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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