岡野、園部のプロ入りコンビも出場した2012年春夏連続出場を果たした聖光学院ナインのその後
長井涼、岡野祐一郎、園部聡
今春の選抜大会が開催中止となり、高校球児だけでなく、高校野球ファンものショックは大きかったのではないか。そこで、これまで甲子園を盛り上げたチームの選手のその後を紹介していきたい。
今回は現在13年連続出場中の福島の聖光学院の2012年春夏連続出場を果たしたメンバーのその後を紹介したい。
【2012年聖光学院のスタメンと主なメンバーと進路】
投手 岡野 祐一郎(青山学院大-東芝-中日)
投手 飯高星哉(オールいわきクラブ)
投手 和田悠佑(富士大-日本通運)
投手 小手森和(富士通アイソティックBC)
捕手 長井涼(中央学院大-三菱日立パワーシステムズ)
一塁手 園部聡(オリックス-JX-ENEOS)
二塁手 三ノ輪将人(白鴎大)
三塁手 京田世紀(同志社大)
遊撃手 平野雄馬(JR東日本東北)
内野手 藤原星斗(大阪経済大)
内野手 本間寛章(流通経済大)
内野手 氏家颯俊(日本大<軟式>)
外野手 安西聡(東洋大-JR東日本東北)
外野手 関根涼(神奈川工科大)
外野手 川合祥太朗(駒澤大-東邦銀行<軟式>)
エース・岡野 祐一郎は甲子園後U18日本代表に選出される。進学した青山学院大では2年春からエースを務め、通算41試合に登板した。大学卒業後、東芝に進み1年目から公式戦出場を果たす。この年の都市対抗では優秀選手賞を受賞した。2年目には社会人日本代表としてアジア大会に出場し、2試合1勝、失点0の成績を残した。昨年のドラフトで中日に3位指名を受け入団。今季からプロ1年目のシーズンを迎える。
2年生で4番・一塁手を務めた園部聡は高校通算59本塁打を記録。U18日本代表にも選出され、7打点の活躍をみせた。2013年のドラフトでオリックスに4巡目で指名を受け入団。2018年シーズンオフにオリックスを退団し、翌年1月にJX-ENEOSに入団。同年の日本選手権で3年ぶりの京セラドームで安打を放った。その後、12月に現役引退が発表された。
3番・捕手の長井涼は中央学院大に進学。4年時には全日本大学野球選手権で準優勝に貢献した。大学卒業後は三菱日立パワーシステムズに進み、今年で社会人4年目のシーズンを迎えた。
1番・中堅手の安西聡は東洋大に進学。4年秋の亜細亜大戦では2試合連続本塁打を記録した。大学卒業後は、JR東日本東北に進み、昨年の都市対抗では東芝戦で東京ドーム初本塁打を放った。
控え投手だった和田悠佑は進学した富士大でアンダースローに転向。大学時代は現阪神の小野泰己と二枚看板をはり、卒業後はアンダースローで世界の舞台も経験した牧田和久と同じ日本通運に進んだ。社会人3年目の2019年の日本選手権では完封勝利を果たす。社会人のドラフト候補に名が挙がるまでの成長を遂げた。社会人を経てプロ入りした岡野に続けるか期待したい。
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