オリックス育成の星・榊原翼ら 2015年選抜4強の浦和学院ナインのその後
諏訪 賢吉、榊原翼、津田 翔希
今春の選抜大会が開催中止となり、高校球児だけでなく、高校野球ファンものショックは大きかったのではないか。そこで、これまで甲子園を盛り上げたチームの選手のその後を紹介していきたい。
2015年選抜4強入りを果たした浦和学院。小島和哉を擁し初優勝した2013年以来の選抜大会で、またしても躍進した。豊富な投手陣が印象的だった2015年春の浦和学院の主なベンチ入りメンバーのその後を紹介したい。
【2015年選抜東海大四戦のスタメンと主なメンバーと進路】
1(三)諏訪 賢吉(東洋大)
2(二)臺 浩卓(国際武道大)
3(遊)津田 翔希(東洋大-Honda)
4(一)山崎 滉太(東洋大)
5(中)幸喜 勇諮(上武大)
6(右)高橋 司(中央大)
7(左)荒木 裕也(東海大)
8(捕)西野 真也(明治大-JR東日本)
9(投)江口 奨理(立教大)
外野手 新谷 剛樹(山梨学院大)
内野手 小澤 和也 (国士舘大<準硬式>)
投手 小倉匡祐(三菱自動車京都ダイヤフェニックス)
投手 榊原翼(オリックス)
投手 桑原魁利(桐蔭横浜大)
投手 今村一登(流通経済大)
ベンチ入りをしたものの登板機会の無かった榊原翼(2年)は秋でチームのエースに成長。3年春の関東大会優勝に貢献した。2016年ドラフトでオリックスから育成2位指名を受け入団。2018年に支配下登録を勝ち取ると、2019年には先発ローテーション入りを果たし、4月19日の北海道日本ハム戦で好投し、育成出身投手として球団史上初となる勝利投手となった。2019年は13試合に登板し3勝4敗でシーズンを終えた。
1番・三塁の諏訪 賢吉は東洋大に進学。リーグ戦にタイブレーク制が導入された3年秋、立正大との3回戦10回表に勝ち越し打を放ち、リーグ初のタイブレーク戦の勝利をもぎ取った。今年、大学ラストイヤーを迎えた。
3番・遊撃手の津田 翔希は春季関東大会で小笠原慎之介(東海大相模-中日)から本塁打を放つなど強打が持ち味。U18日本代表も経験し、オコエ瑠偉(関東一-東北楽天)、平沢大河(仙台育英-千葉ロッテ)らと共に侍ジャパンの準優勝に貢献した。東洋大に進み、1年春から試合に出場。卒業後は社会人のHondaに進んだ。
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