元ソフトバンク島袋は母校の指導者の道へ!2010年の高校野球の主役 興南ナインの現在地
左から国吉、島袋、我如古
今春の選抜大会が開催中止となり、高校球児だけでなく、高校野球ファンものショックは大きかったのではないか。そこで、これまで甲子園を盛り上げたチームの選手のその後を紹介していきたい。
2010年。この年の高校野球は、当時史上6校目の春夏連覇を達成した興南が主役だった。エース・島袋の投法と、強力打線による快進撃が相まって「琉球トルネード」という言葉で呼称された興南ナイン。野球ファンのみならず、多くの人々が彼らの野球の虜になったのではないか。
そんな2010年の興南ナインの第92回大会決勝、東海大相模戦でスターティングメンバーとして出場した選手の現在地についてみていきたい。
【決勝・東海大相模戦オーダー】13対1 ◯
1(二)国吉 大陸 3年
2(中)慶田城 開 3年
3(三)我如古 盛次 3年
4(一)真栄平 大輝 3年
5(右)銘苅 圭介 3年
6(捕)山川 大輔 3年
7(左)伊礼 伸也 3年
8(投)島袋 洋奨 3年
9(遊)大城 滉二 2年
1(二)国吉 大陸 3年
明治大(野球部に入部せず)現在は公認会計士
2(中)慶田城 開 3年
中央大
3(三)我如古 盛次 3年
立教大-東京ガス(2018年に現役を引退し、現在は社業に専念)
4(一)真栄平 大輝 3年
明治大-JR東日本
5(右)銘苅 圭介 3年
名桜大-エナジック
6(捕)山川 大輔 3年
沖縄電力
7(左)伊礼 伸也 3年
関東学院大-日立製作所
8(投)島袋 洋奨 3年
中央大-福岡ソフトバンク(2014年ドラフト5位)
9(遊)大城 滉二 2年
立教大-オリックス(2015年ドラフト3位)
この中で、プロ入りを果たしたのはエース・島袋 洋奨と、唯一2年生でスタメンをはった大城 滉二 。
島袋は中央大に進学し1年春から開幕投手を務めるなど大きな期待を背負って大学野球の舞台に足を踏み入れた。しかし、3年秋に左肘を痛め不調が続き、そこから4年春まで勝ち星がなかった。2015年ドラフトでソフトバンクに5位指名を受け入団。しかし、昨シーズンオフに戦力外通告を受け、一軍登板はわずか2試合で現役を引退した。引退後はスポーツメーカーの社員としての道を歩み始めたが、今春、母校・興南の事務職員に。指導者として沖縄高校野球界への貢献を目指している。
大城は立教大に進み、1年春から正遊撃手として活躍。2年時は大学日本代表にも選出された。通算112安打を放ち、立教大の歴代通算記録を更新。2015年ドラフトでオリックスに3位指名を受け入団した。2年目からレギュラーに定着し、昨年は侍ジャパン代表に追加招集を受けトップチームの代表も経験した。
「恐怖の1番」として、対戦校を苦しめた、国吉 大陸は進学した明治大では野球を継続せず、勉学に専念する。在学中に公認会計士の資格をとり、現在は税理士事務所で勤務している。
主将を務め、春には大会タイ記録となる8打席連続安打を記録した我如古 盛次は立教大に進学。大学卒業後は東京ガスに就職し硬式野球を継続した。2018年に現役を引退し、現在は社業に専念している。
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