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5月予定の高知県総体硬式野球競技も中止! 夏の高知大会は明徳義塾第1シード・高知ノーシードが濃厚に

2020.04.19

5月予定の高知県総体硬式野球競技も中止! 夏の高知大会は明徳義塾第1シード・高知ノーシードが濃厚に | 高校野球ドットコム
県総体硬式野球競技も中止が決定

 4月18日(土)高知県高等学校野球連盟は高知県高知市内で新型コロナウイルスの感染拡大防止のため規模を縮小して定時総会を開催。会長任期満了となった田頭 克文・高岡校長を顧問とし、新会長を橋本 浩・高知東工校長とする新役員人事を決めると同時に、当初5月23日(土)から3日間の予定で、本戦シード8校に予選を勝ち抜いた8校が加わり開催することになっていた「高知県高等学校総合体育大会・硬式野球の部」の開催中止を決めた。1948年にスタートした同大会の大会前中止は1953・1957年に続く63年ぶり3回目となる。

 この件について山﨑 正明・高知県高等学校野球連盟理事長は「高校野球ドットコム」の独占電話取材に応じ「当初は4月25日・26日で予定していた予選を5月9・10日に行うことで予定通り対応しようとしました。が、全国的な緊急事態宣言が発出されたことで県内公立校でも5月6日(水・祝)まで臨時休業、部活動禁止措置が取られ、そこから例え部活動禁止が解けたとしても野球という競技の特性を考えると試合をするには危険性が高い。また、県総体が延期になった場合にも学校行事などのバランスを考えると、夏の高知大会への準備を丁寧にする方が適切だと判断しました」と、全方位に気を遣った上で中止の決定に至った経緯を説明している。

 また、6月27日(土)に抽選会。7月18日(土)~28日(火)の休養日含む12日間での開催が予定されている「第102回全国高等学校野球選手権高知大会」のシード4校については「これから大会運営委員会で検討していくことになる」と前提条件をあげた上で「高知県では1年間の大会総合ポイント(秋の県・四国大会、春の県・四国大会、5月の県総体)で夏の高知大会のシード権を決めている以上、秋までのポイントが対象となると考えている」と見解を表明。

 よって夏の高知大会においては昨秋の時点で明徳義塾高知中央岡豊高知商の順となっているポイント順位上位4校が夏の高知大会シード校。同時に最速148キロ右腕・森木 大智(2年)を擁する高知らがノーシードとなることが濃厚となった。

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 これらの定時総会決定事項を受け高知県内各校の監督も電話取材に対応。7年連続となる夏の第1シードが濃厚となった明徳義塾・馬淵史郎監督は「今は学校も休校中。学外からの校内立ち入りも一切禁止なので、やれることをやっていくしかないと思う。本来この時期はB戦を通じて控え選手に刺激を与えていっているが、練習試合もできないので。そこのモチベーションにも気を遣って取り組んでいきたい」と、2年連続21回目の高知大会頂点獲得への意気込みを気丈にコメント。

 また、一昨年の高知大会覇者で今年は第4シード獲得が濃厚となった高知商・上田 修身監督は「高知がノーシードなので、自分たちがシード校といっても関係ない。現在は休校中で部活動もできないので、まずは休校が明けた時点で課題の投手力を中心に夏までのチームづくりをどうするか考えたい」と話した。

 一方、昨年の高知大会は準優勝ながら今年は3年ぶりとなるノーシードが濃厚となった高知。濵口 佳久監督は「シードは初めから厳しいと思っていたので気にはしていない。現在は(森木 大智を含む)寮生も全員帰省させているので、毎日LINEで野球日誌や送られてくる動画に対してアドバイスを送っている状況。休校明けに7月18日から逆算して計画を練り直し、1つずつ勝ち上がれるようにしていきたい」と語っている。

記事:寺下友徳

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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