黄金時代の到来なるか。近年リクルーティングに成功し続ける中央大学の選手層
2020年のドラフト候補にも名前が挙がる牧秀悟(中央大)
今秋の東都大学野球リーグ戦で15年ぶりに優勝を果たした中央大学。
日本代表でも4番を務めた牧秀悟や、50メートル走5.42秒の超韋駄天・五十幡亮汰などが並ぶ打線は非常にバランスが取れており、その戦いぶりは名門復活を強く感じさせるものであった。
また下級生を見ていくと、甲子園で活躍を見せた選手や高校トップレベルの実績を持つ選手が非常に増えていることが目につく。
前橋育英のエースとして甲子園で活躍を見せた皆川喬涼や、福岡大大濠の正捕手として選抜ベスト4に貢献した古賀悠斗、また高校時代には東海大相模の主砲として57本の本塁打を放った森下翔太とトップクラスだった選手が名を連ねており、またリーグ戦の登板機会こそまだないが、富山商の本格派右腕として甲子園も経験した沢田龍太も虎視眈々とチャンスを狙っている。
ここ数年はリクルーティングにことごとく成功しており、選手層は着実に厚くなってきているのだ。
そして今回、また楽しみな選手が中央大学に合格した。
花巻東の本格派右腕・西舘勇陽や仙台育英の投打の軸であった大栄陽斗、そして今春センバツの準優勝メンバーである習志野の根本翔吾など高校球界のスター選手が名を連ね、その他にも日本ハムファイターズの石井一成選手の弟である、作新学院の石井巧といった実力派も合格を決めた。
東京六大学にも引けを取らぬ程の顔ぶれである。
この秋は、高校時代はそれほど高い実績があった訳ではない後藤茂基(城西大城西)が最優秀投手を獲得するなど、大学で成長を見せた選手も台頭した中央大学。
全日本大学野球選手権は1979年以降、明治神宮大会は1974年以降、日本一からは遠ざかっているが本気で狙っていけるだけの戦力は整った。来年の戦いぶりがとても楽しみだ。
(記事=栗崎 祐太朗)
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