本塁打量産中!健大高崎を初の決勝に導いた陰の立役者は盛岡大附属の元コーチ!
白樺学園戦で公式戦初本塁打を放った木川玲
初出場ながら初の神宮大会で決勝進出を決めた健大高崎。
今年、投手力、機動力を兼ね備えたチームだが、もう1つの武器は強打である。白樺学園戦では5番・木川玲が2ラン本塁打。1回戦の倉敷商戦でも、5番・山本 遼哉の満塁本塁打を放つなど、多くの選手が本塁打を打てる強みを持つ。
今年の健大高崎の強打の裏には、あるコーチの存在がある。この春から盛岡大附の強打を築き上げた赤堀 佳敬コーチが就任した。
赤堀コーチは盛岡大附のメソッドを存分に伝え、技術指導も1人1人に合わせて教えている。白樺学園戦で公式戦初本塁打を放った木川は、「赤堀コーチが、ピンポイントに自分の課題を指摘してくださって、こうすればどうかな?と提案してくださるので、実際に赤堀コーチの指導を受けてから練習すると、本当に打てるのでスゴイ方です」
強肩捕手で、下位打線に座りながら、高校通算10本塁打を記録する主将の戸丸 秦吾は、「自分は身体が突っ込む癖があるので、それを防ぐための練習法を教えていただいております」と話す。
技術指導に加え、練習法も考案するのが赤堀コーチの役目だ。
健大高崎は投手を近めにおいて速い球を打ち続ける。近距離バッティングで速球投手に振り負けない打撃を作り上げている。さらに、グラウンドには個人のスイングスピード上位者の名前を貼りだし、スイングスピードを可視化して、打撃力を鍛える取り組みも行っている。すでに1年生ながらチームトップの本塁打を記録している3番・小澤周平は入学時からスイングスピードが140キロを超え、上級生の顔負けの打撃を見せている。
健大高崎のすごみは、投手、野手のスキルをしっかりと伸ばせる仕組みが出来上がっているところだ。今や当たり前となった監督がまとめ役となり、専任コーチの指導で選手のスキルを伸ばす体制を先取りして、全国クラスのチームとなった健大高崎。
明治神宮大会に初出場ながら初の決勝進出により、さらにフォーカスされるチームとなった。