群馬のホームランアーチスト・速水隆成(BC群馬)が清原和博からもらったアドバイスの内容とは
豪快なスイングを見せる速水隆成(群馬ダイヤモンドペガサス)
11月7日、保土ヶ谷球場でワールドトライアウト(WorldTryout)予選会が開催された。BCリーガー、アイランドリーガーが数多く参加する中で、ひときわ存在感を示していたのが、速水隆成(群馬ダイヤモンドペガサス)だ。184センチ94キロの豪快な体格を生かした独立リーグトップクラスの強肩強打の捕手だ。
桐生第一時代は今年ドラフト候補となった山田知輝(東洋大)とともにクリーンナップを打ち、最後の夏はベスト4で終わった。
高校卒業後、一塁手のままではNPBにはいけないと捕手へ転向。さらに肉体改造に取り組み、ウエイトトレーニングと食事トレーニングを並行して取り組み、高校時代から20キロの増量に成功した。
昨季は打率.341、15本塁打、59打点、今季は打率.331、14本塁打、69打点とリーグ屈指の強打者へ成長した。しかし残念ながら指名はなく、マイナーリーグでプレーしたい思いで今回のトライアウトを受験した。
速水は打撃練習からアピールに成功。豪快なスイングから振りぬいた打球は何度もスタンドへ消えた。
スピードガン競争に参加する速水隆成(群馬ダイヤモンドペガサス)
選考試合では最も打撃成績が良かった選手が1番を打つが、打撃練習の成果が認められ、1番キャッチャーでスタメン出場した。しかし速水の長打力を警戒して参加投手はきわどい攻めに終始し、1打数0安打3四球と思うようなアピールができなかった。ホームラン競争で出場選手最多の6本塁打を放ったものの、実戦で思うようなアピールができなかった。速水は「本当に第1試合の第1打席だけの無安打だけで終わってしまい、アピールできずに終わってしまった感じです」と悔しがった。
それでもホームラン競争では場外本塁打。泳ぎながら本塁打とパワーはけた違い。また盗塁でも1つ刺すなど、ポテンシャルの高さを示した。
そして練習後は清原和博さんと挨拶した速水はあるアドバイスをもらった。
「スイングは強いけど、タイミングが少し遅れているぞといわれました。自分ではあまり感じていなかったですけど、そこまで見ていてすごいなと感じました」
希代のホームランバッターのアドバイスを胸に群馬のホームランアーチストはさらなる成長を見せることはできるか。
(記事=河嶋 宗一)