高校の恩師が語る巨人ドラフト1位・高橋優貴(東海大菅生)が乗り越えるべき課題
東海大菅生時代の高橋優貴
高校の恩師が語る巨人ドラフト1位・高橋優貴(東海大菅生)が乗り越えるべき課題
2月20日、2018年巨人ドラフト1位の高橋優貴(東海大菅生出身)が韓国・KIAとの練習試合で初先発。3回2失点の力投を見せた。常時140キロ台の速球、低めに鋭く落ちるスライダー、スクリューを織り交ぜ、持ち味をしっかりと示した。
高橋の高校時代の恩師である若林監督は「3回裏に4連打が出て2失点するところに、彼の悪さが出てしまったと思います」
それは素晴らしいピッチングを続けていても、大事なところで四球から崩れたり、連打で崩れてしまい失点してしまうところ。若林監督は素晴らしい能力があっても、大事なところで勝てていないのは、ふとしたところから崩れてしまうところにあると分析する。
「だから高校時代も惜しいところで負けてしまうところがありました。大事なところで勝てる投手になれることが彼の課題だと思います」
厳しい指摘も愛があるからこそ。友部シニアから東海大菅生に入学したとき、ストレートの球速は120キロ台。それから20キロ以上、スピードアップさせて最速145キロまでスピードアップさせた。
「現在のベースは高校時代で築いたと思います。本当に努力して昇りつめたと思います」
今の課題を乗り越えるには、本人の意識改革も必要だが、高校時代からの欠点があまり克服できていないと感じるからこそ若林監督は「彼をうまく導いてくれるキャッチャーの存在も必要だと思います」と巨人の捕手陣に期待を寄せている。
巨人は日本代表となった小林誠司、埼玉西武から移籍してきた炭谷銀仁朗と超一流の捕手が多くいる。彼らとのやり取りをする中で、将来、巨人のエースとして大事な場面で勝てる投手になっていくのか。
その時、恩師を良い意味で見返すことができるはずだ。