練習試合が明日解禁!解禁直後の練習試合は気持ちがはやる、そんな時は!?
いよいよ明日から、高校野球の対外試合(練習試合)が解禁されます。明日は天気予報が悪いのが心配ではありますが・・・
選抜出場校では、花巻東、聖光学院、明秀日立、中央学院、慶應義塾、東海大相模、東邦、大阪桐蔭、松山聖陵、東筑、創成館の11校がさっそく明日から練習試合をスタートします。
その他、選抜出場校以外も含めて10日(土)からスタートするチームが多いようです。
選抜の開幕は23日ですが、17日開幕の東京をはじめ、九州と四国では春季大会が選抜の裏側で行われており、4月以降に春季大会が始める地区に比べて各チームの仕上がりが早い印象が例年の傾向です。
解禁日直後の練習試合は気持ちがはやって力みがちになり、自チームだけでなく相手チームの選手も含めてケガが怖くなります。
選手からも「久々の試合で力んでしまいました」という声を多く聞きます。力んで相手打者に死球を与えるケースや死球スレスレのコースに投球がいくことも少なくありません。
数年前、選抜出場校の4番でエースの選手が、手に死球を受けて骨折し、登板が不可能になってしまいました。しかも復帰には6月までかかってしまったのです。
公式戦では使用できませんが、手甲ガードを持っているチームは、練習試合に限っては積極的に使ってほしいとも思います。
それと同時に指導者の方に提案です。一部チームは実践していますが、練習試合解禁後しばらくは、公式戦ではできないDH制を積極的に使ってみてはどうでしょうか。投手が何番を打っているかなどチーム事情もあるでしょう。ただDHがあると相手チームから見ても、気分が違うものです。もちろん、春季大会の開幕時期によるところもありますが、まずは選手が力むことで発生するケガの危険を少なくすることを考えてみてもいいと思います。
さらに特に公立校ですが、卒業式や学年末テスト(考査)、終業式や新年度の準備、さらには人事異動の可能性があるなど、3月上旬から下旬にかけては忙しい時期だと思います。中々練習や試合に出られない先生もいると聞いたことがあります。そういった時に、選手任せにしてケガに繋がる可能性があることも留意してほしいと願います。
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(文:松倉雄太)