甲子園初出場の富島(宮崎)に潜入!初舞台へあらゆることをやり尽くす!
初出場へ向けて気合高まる富島ナイン
春夏通じて春の甲子園出場を成し遂げた富島。選抜を見据えて計画的な取り組みを続けている。
年が明けた頃から、日があるうちはボールを使った野球の練習、日が落ちてからはトレーニングと徐々に冬のトレーニング期間から実戦をにらんだ練習へとシフトさせつつある。「だいぶ良い音がするようになったと思います」と濵田登監督。フリー打撃で各打者の打つ音が秋の頃よりも力強く、鋭くなったことにトレーニングの成果を感じていた。
練習前からどんぶり1杯を食べる富島ナイン
「まずは身体を作ること」がチーム全体の共通目標である。秋の大会のベンチ入り20人の平均身長は170.2cm、体重は64.1kg。60kgない選手も4人いる。県北の県立高校が九州大会準優勝で学校創立101年目にして初の甲子園をつかんだが、指揮官にも選手たちにも浮かれたところがないのは「今のままでは全国の強豪には通用しない」という危機感があるからだ。練習前はマネジャーが用意した丼1杯の白ご飯を食べる。練習後にはプロテインも飲む。身体づくりに対する意識は徹底している。
フリー打撃は2分間、タイマーできっちり計りながら順番で回す。その間、別の選手たちは鳥籠で打ち込んだり、守備についたり、走者になって走塁の練習をする。無駄なく効率良く取り組む様子に、スピード感を大切にする濵田監督の哲学が反映されているように思えた。濵田監督は「センバツまでに想定されるあらゆる準備をやり尽くして、勝つことにこだわりたい」と意気込みを語っていた。
後日、野球部訪問とレギュラー座談会も公開!お楽しみに!
(文=政 純一郎)