News

高卒2年目とは思えない堀瑞輝(北海道日本ハム)の完成度の高さ

2018.02.19

高卒2年目とは思えない堀瑞輝(北海道日本ハム)の完成度の高さ | 高校野球ドットコム
高校時代の堀投手、侍ジャパンアジアチャンピオンシップの練習試合で登板

 プロ野球で現在行われている練習試合で、活躍を見せている若手選手に注目が集まるが、その中でも昨年、侍ジャパン代表としてアジアチャンピオンシップに出場した堀 瑞輝(北海道日本ハム)が阪神との練習試合で2回を投げて4奪三振の好投を見せた。

 堀の長所は、同じ動きを繰り返しできる再現性が高いフォームであること。145キロ前後の速球を内外角に投げ分けられる制球力を兼ね備えていることだ。堀のフォームについて、広島新庄高校時代の迫田守昭監督もこう評価する。
「堀は100球以上投げても、次の日にはまた投げられる投手でした。100球投げてしまうと、その次の日は全く投げられない投手もいますが、その違いはフォームにあって、堀は負担が少ないフォームで投げられるのでそれが実現できると思います」
 堀は始動に入ってから、テイクバックをとったとき、しっかりと胸を張ることができている。猫背になるとどうしても肘が下がるが、堀の場合は背筋が伸びていて、それがない。グラブを持つ右肩とボールを持つ左肩と左肘のラインが平行になる投げ方(※参考記事)となっている。無理な力が入らない姿勢となっているため、肩・肘への負担は少なくなる。ここから無理なく腕を加速させて、身体を回転させることができる堀のフォーム技術は、高卒2年目としてはかなり優れているといえるだろう。

 このフォーム技術の高さは、高校時代から優れていたが、プロ入り後の筋力強化により、ストレートの平均球速も高まり、球数を投げ続けられるだけのスタミナが付いた。

 さらに、高校時代から切れ味抜群だったスライダーに加え、カットボールにも磨きをかけた。堀は、スリークォーターという投げ方の構造上、スライダーが生きやすいが、打者の手元でマッスラ気味に曲がるカットボールも大きな武器となっている。堀は自分の強みを理解しているのだ。

 3月に行われるオーストラリアとの強化試合では代表候補として期待される堀。さまざまな経験が2年目の飛躍につなげていけるか、注目だ。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.16

【春季埼玉県大会】2回に一挙8得点!川口が浦和麗明をコールドで退けて県大会へ!

2024.04.15

【春季東京都大会】日大豊山、注目の好投手を攻略し、コールド勝ち!指揮官「うちが東京を勝ち上がるには機動力しかない」

2024.04.16

社会人野球に復帰した元巨人ドライチ・桜井俊貴「もう一度東京ドームのマウンドに立ちたい」

2024.04.15

【福島】聖光学院は福島明成と「福島北・伊達」連合の勝者と対戦<春季県大会支部予選組み合わせ>

2024.04.15

【鳥取】八頭と倉吉北がサヨナラ勝ち、鳥取東と米子東も8強入り<春季県大会>

2024.04.14

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!

2024.04.10

【沖縄】エナジックが初優勝<春季大会の結果>

2024.04.12

【九州】エナジックは明豊と、春日は佐賀北と対戦<春季地区大会組み合わせ>

2024.04.11

【埼玉】所沢、熊谷商、草加西などが初戦を突破<春季県大会地区予選>

2024.04.09

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.03.17

【東京】帝京はコールド発進 東亜学園も44得点の快勝<春季都大会1次予選>

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.14

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>