野球は勝つことを目的とするスポーツ!公認野球規則1.05と勝利至上主義の関係とは?
今日のテーマは野球においての【勝利至上主義】とは?についてです。
皆さんは公認野球規則【1.00試合の目的】の中のある記述をご覧になったことはあるでしょうか。それが1.05です。(2015年までは1.02、2016年の条文改正で1.05になりました)
【1.05】各チームは、相手より多くの得点を記録して、勝つことを目的とする。
あえて、こう記述されているのが野球の特徴なんですよね。
「負けても良い試合は一つもない」。実際に取材をさせていただく選手からこの言葉を多く聞きます。最近では大阪桐蔭の中川卓也主将もこの言葉を頻繁に使っています。
この言葉の通りで、野球は相手より多くの得点を記録して、“勝つことを目的とする”と公認野球規則に書かれている以上は、「負けても良い」と考えて試合をしてはいけないのです。
昨今、【勝利至上主義】という言葉が多く出てきます。辞書などでは、「スポーツ競技などで、相手に勝つことを絶対的な目標とする考え方」と解説され、一部で問題を提言する人もいます。
でも、公認野球規則に“勝つことを目的とする”と書かれている以上、≪試合において≫は勝つことを絶対的な目標として考えなければいけません。
もちろん試合が終わった後に、「あの負けがあったから~」とポジティブに考えることは大事です。でも試合が終わるまではあくまでも勝ちを目標にする。それが公認野球規則にしっかりと書かれている点です。
ただし“勝つことを目的とする”と書かれているのは≪試合において≫です。試合の準備段階で勝つことを目的とするのは良いと思いますが、試合以外の部分に関しては、なんでもかんでも【勝利至上主義】にするのはダメな部分もあると思います。
最後に、野球において【勝利至上主義】を考える皆さん。公認野球規則1.05を読んでどう感じられるでしょうか?
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(文:松倉雄太)