エルゴメーターで競うマシンローイング大会開催!世界レベルのプレーヤーが高校球児へメッセージ
全国マシンローイング大会 近畿大会の様子
エルゴメーターで競うマシンローイング大会開催!世界レベルのプレーヤーが高校球児へメッセージ
1月14日(日)、滋賀県大津市のウカルちゃんアリーナで第30回全国マシンローイング近畿ブロックA大会が開催された。
2000メートルのタイムを競うこの大会で使用されたのは、陸上でもボートを漕ぐトレーニングを可能にしたローイングエルゴメーター。良いタイムを出すためには強く蹴り、大きく引かなければならないため、求められるのは全身の体の強さ。上半身と下半身をバランス良く鍛えられるトレーニング機器としてラグビーやアメリカンフットボールなど他競技でも取り入れている。もちろん全身の筋肉のバランスを要求される野球のトレーニングにおいても有効で、多くの甲子園常連校が導入済み。
オフシーズンのメニューはウエイトトレーニングや長い距離のランニングを中心に行われるが、エルゴメーターを500m全力で漕げば、時間にしてわずか2分足らずで体を限界まで追い込める。しかも高い負荷がかけられるだけでなく、有酸素運動であるため心肺機能向上の効果も期待でき非常に効率が良い。500mのタイムの目安は1分30秒を切れば超高校級。パワー自慢のクリーンアップを任されるような選手なら1分40秒を切りたいところだ。
2000mの自己ベストで6分48秒の好タイムを持つ岩井滉人(桜宮・2年)にエルゴメーターの効果とメニューを尋ねると「心肺機能のアップ。全身をいい感じに鍛えられるらしいので。エルゴメーターを使うのは週に2、3回。曜日とかで決まってるわけじやないですけど、先生がメニューを組んでくれます。6000m漕いで5分休んでまた6000m漕いだり、1500mを3本やったり」以前、剣道部と合同でエルゴメーターを漕いだことはあったが野球部は使っていないとのこと。2016年夏、野球部がベスト4に進出した時には履正社との準決勝をテレビ観戦していたという。履正社と大阪桐蔭の打倒2強を望んでいた。
大会には幅広い年齢の選手が出場しており、中にはビッグネームの選手もいた。
エリック・マレー選手と記念撮影
2009年に世界U23ボート選手権で日本人選手として初めてメダルを獲得し、リオデジャネイロオリンピックに出場した中野紘志もその1人。「ウエイトは強くなったけどそれが競技に結びつかない、ということもあると思うんですけどエルゴの数値が伸びたらその競技でも(パフォーマンスが)上がってると思う。バランス良く、下から上に上がってくる全身の連動が鍛えられるので。それに意志の強さも求められるので精神的にもきつい」とメンタル面にも言及した。
ニュージーランドからは招待選手として招かれたのはエリック・マレー。ロンドンオリンピック、リオデジャネイロオリンピックで金メダルに輝き、世界選手権でも7年間無敗という輝かしい実績の持ち主だ。「 エルゴメーターはファンタスティックなマシーンだ。トレーニングはローイングと実際にボートを漕ぐのとウエイトをしているよ。走ることはあまりやらない。膝や関節の負担が少ないから体の大きな選手にはローイングはすごく良い」身長195cm体重97kgの体格を持つエリックはランニングよりもエルゴメーターを好む。野球部の冬練は山登りや坂道ダッシュが多くなりがちだが故障の予防という観点からもエルゴメーターは有用のようだ。高校球児には「常に練習でもベストを尽くすようにして、それで夢を実現してもらいたい」とエールを送っていた。
◆ スターラインジャパンでは、エルゴメーターの正しい使い方セミナーなどを実施しています。ご質問などがある方は、スターラインジャパンにお問い合わせください。