名将が語る、決勝の勝敗はなぜ大事なのか?
昨日は第26回全日本高等学校女子サッカー選手権大会の決勝が行われました。
藤枝順心2-0岡山県作陽
2年ぶりに頂点に立った藤枝順心は初戦から無失点での優勝です。岡山県作陽は男子サッカー部や野球部も応援に駆けつけていました。
そして成人の日でもある今日8日は、男子サッカー、ラグビー、男女バレーボールで決勝が行われます
サッカーは試合前に両校、バレーボールは試合後に優勝校の校歌演奏(斉唱)があります。歌い方なども注目してみてください。
さて今回は決勝にまつわるお話。例年11月と12月に日本高校野球連盟が主催する若手指導者育成を目的にした『甲子園塾』を取材させていただいてます。そこで塾長の星稜元監督・山下智茂さんが、「日本で一番高い山は富士山だよな。では、二番目に高い山はわかるか?」と、モデル校を務める高校の選手たちに問いかけました。選手たちは中々答えられませんでした。
以前、大阪桐蔭の西谷浩一監督を取材させていただいた時も同じようなことを話していました。「日本で一番高い山と聞いて富士山とすぐに答えられますよね。でも二番目を聞いても中々答えられない」。
全国大会の決勝は日本で一番を決める戦いです。そこで勝つと負けるでは大きく違う。山下さんや西谷さんの話す意図はそこにあります。歴代優勝校の一覧は新聞などでも目にしますが、準優勝だけの一覧はあまり載りませんよね。優勝校は後も覚えてもらえるが、準優勝校は後になるほど忘れられやすい。そういった意味もあるんです。だから決勝を勝つと負けるでは大きく違う。
サッカー、ラグビー、バレーボールと4試合の決勝が行われる今日。野球部の皆さんも、勝者と敗者の差に注目して見てみてはいかがでしょうか?
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(文:松倉雄太)