広陵・中村 奨成、えひめ国体で「プロ仕様」お披露目!
中村 奨成(広陵)
広陵・中村 奨成、えひめ国体で「プロ仕様」お披露目!
「うまく回転して腕を抜いて打っている」
現役時代は天理で右の長距離砲として鳴らし、1986年に近鉄バファローズドラフト2位指名。その後、近鉄で10年・阪神タイガースで1年プレーした天理・ 中村 良二監督は、ドラフト1位指名が確実視されている広陵・中村 奨成(3年・捕手)の打撃を、このように表現した。
この日の中村 奨成は4打数2安打1打点。特に光ったのは2回表二死二塁での第2打席である。ここでは2ボール1ストライクからの4球目。インコースに入ってくる131キロストレートに対し、バットを内から出してレフト線へ詰まりながらも落とす適時二塁打。本人いわく「木製バットをイメージしてスイングできた」この場面を見たNPB某球団スカウトも「ああいったスイングをしていれば木製バットでも打てる。いい詰まり方だった」と高く評価した。
さらに某NPB球団スカウトはもう1つ。中村のプロで通用する理由を指摘した。2回裏無死一塁から二盗を防ぎ三振併殺を奪ったシーン。
「三振を取りにいきながら、ランナーの状況を見て刺せた」実はこの時の二塁送球タイムは通常の2秒切りより、かなり遅い2.31秒。それでも走者のスライディングしてくる脚と遊撃手の差し出すグラブとの間にきっちり送球してくる辺りは流石である。
勝てば準決勝・決勝とダブルヘッダーとなる高校野球最終日に向け、表向きは「楽しくやりたい」と話した広陵・中村。ただ、そのプレーを細分化すればもう彼の視線は完全に「プロ仕様」である。
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