東山・金和投手が見せた工夫
東山・金和投手が見せた工夫
第99回全国高等学校野球選手権地方大会。昨日(11日)は、24大会で181試合が行われました。福岡大会で6試合、奈良大会で1試合、中止やノーゲームになっています。
今日(12日)は24大会で226試合が予定されています。山形大会が開幕し、昨日開会式が行われた千葉大会では試合がスタートします。
東山
011 020 030 =7
010 100 000 =2
乙訓
秋優勝の東山、秋4位の乙訓。初戦屈指の好カードは東山に軍配があがりました。
2失点で完投した東山のエース・金和修平投手は試合後、「暑かったです」と第一声。昨日の京都市内の最高気温は35.4度でしたが、グラウンドはそれ以上に暑く感じました。暑さが「苦手な方」と笑う金和投手も暑いことは想定していたものの、いざマウンドに上がると想定を遥に上回る暑さだったようです。
ただ、その中でも少しでも体力を温存しようという工夫が見られました。それは攻撃中にベンチ前で行うキャッチボールです。この試合で一塁側だった東山のベンチ前は、午後ということで、フェンスから幅約1メートルの日陰ができていました。キャッチボールをするにはフェンスにへばりつくような感じの幅だったのですが、狭い日陰を選んでキャッチボールをしていたのです。試合後に金和投手にそのことを聞くと、あえてそうしていたことを明かしてくれました。
因みに、この時間帯は三塁側のベンチやベンチ前は日なたになっていました。まさに一塁側だったからこそできた工夫だったんですね。
秋は優勝したものの、近畿大会1回戦で報徳学園に敗れて選抜出場を逃した東山。その報徳学園が選抜ベスト4に進出したことに関しては、「悔しいというよりも、嬉しかった」と話してくれた金和投手。もちろん、夏は近畿大会はなく、京都大会を制すれば[stadium]甲子園[/stadium]に出場できます。その目標に向かって、まずは初戦突破です。
(文:松倉雄太)