県により特色がある抽選会が面白い!
県により特色がある抽選会が面白い!
今日(24日)は長野、静岡、岐阜、京都、和歌山、岡山、広島、山口と8大会で組み合わせが決まります。さらに南北海道大会室蘭支部と函館支部が開幕。徐々に第99回全国高等学校野球選手権地方大会が本格化してきますね。
さて、各地区の抽選会ニュースを見ていると、「色んなやり方があるな」と感じます。長崎大会と新潟大会は昨年まで主将ではなく各チームの監督や部長など“大人”がクジを引いていました。これは平日に抽選会をするため、授業にさし障りようにするためだったんですね。今年は新潟が初めて、長崎が10年ぶりに主将自らがクジを引きました。
土日に抽選会がある地区は練習試合を優先するため、チームの代表者であれば誰が参加しても良いという場合があります。愛知大会など女子マネージャーがクジを引く光景が見られます。
シード校の決め方は春の大会の上位校、秋からの各種大会でのポイント制など様々ですが、鹿児島大会では毎年、各校の部長と監督による投票なんだそうです。8校のうち6、7校はすんなりと決まりますが、最後の1校が同数となる場合もあります。今年は第8シードが尚志館と武岡台で同数となり、決戦投票で武岡台が選ばれました。
シード校の抽選で面白いのが熊本大会。昨秋からの公式戦でのポイントで決められる第1シードから順番にブロックごとに好きな番号を選ぶことができます。63校が出場の今年は、第1シードの秀岳館が唯一2回戦からの登場となる【1】(A1ブロック)を迷うことなく選択。一方、第2シードの熊本工は秀岳館と決勝で当たるブロックではなく、勝ち進めば準決勝で対戦する【19】(A2ブロック)を選択しました。理由は日程面だそうで、全試合を[stadium]藤崎台県営野球場[/stadium]で戦えるブロックを選択したということなんですね。第1シードと第2シードは決勝まで当たらないという全国的な常識を覆す結果。果たして熊本大会がどんな展開になるか非常に楽しみです。
次に選手宣誓。実は一番最初に決まるのが東京。東西合同で開会式を行うため、抽選会でのクジ引きでなはなく、春の都大会の優勝校の主将が行うんです。今年は早稲田実業の清宮幸太郎主将。4月27日の春決勝から2カ月以上かけて準備できることになります。7月8日の開会式が楽しみです。
他の地区では大会回数の番号(今年なら99番)を引いたチームや、平成29年に因んで29番を引いたチーム(茨城大会)、[stadium]甲子園[/stadium]の本大会と同じく立候補制など色々あります。大阪大会では3回戦まで北地区と南地区に分かれて抽選しています。そのため、北地区の【1】と南地区の【101】がまず宣誓候補になります。最後にこの2校で抽選し、選手宣誓の1人を決めるのです。今年は南地区【101】のりんくう翔南・上田大智主将が選手宣誓。そして[stadium]京セラドーム大阪[/stadium]で行う開幕ゲームは北地区になりました。これはドームの2試合を北と南1試合ずつ割り当て、選手宣誓で外れた地区が第1試合、当たった地区を第2試合としているためなんです。これも面白いやり方ですね。
こうやって挙げてみると各地方で様々だということがわかるのではないでしょうか?
最後に一つだけ私見を述べさせてください(笑)。
シード校は必ず最初に抽選をします。これをシード校が入る番号だけを最初に決めて、実際の抽選はシード校以外から行い、最後にシード校が抽選する地区があっても面白いのではないでしょうか。抽選を担当する各地区の理事の皆さん、いかがでしょう???(笑)
(文:松倉雄太)