知っていた?実は夏の大会に予選はない!
知っていた?実は夏の大会に予選はない!
今日(17日)、第99回全国高等学校野球選手権地方大会のトップをきって、沖縄大会が開幕します。いよいよ夏が始まりますね。
さて、皆さんは夏の地方大会を何と呼んでいますか?
『夏大(なつたい)』
『夏の予選』
などなど。
色々あると思います。
ただ、一つだけ理解してほしいことがあります。実は、夏の選手権地方大会は『予選』という言葉を使いません
例えば沖縄なら、
『沖縄大会』と言い、『沖縄予選』という言い方はしないのです。
これは、全国の各都道府県高校野球連盟(高野連)と朝日新聞社が、一つ一つの地方大会を独立した大会として主催しているためです。あくまでも地方大会の優勝校が代表として甲子園に出場するという形になっていて、予選を突破した学校という捉え方ではないんですよね。
因みに、もし日本高校野球連盟が全地方大会を直接主催しているのならば、『予選』という表現は適切になります。
分かっていただけましたでしょうか?
ただし、北北海道と南北海道の支部(地区)大会は『予選』という表現を使うことがあります。これは北海道高野連が主催しているためなんですよね。つまり、支部(地区)のラストは『決勝』ではなく、『代表決定戦』という呼び方をします。
もう一つ『○○県大会』という言い方をしないのが夏の地方大会の特徴です。
例えば
『沖縄県大会』は×
『沖縄大会』は○
『東東京都大会』は×
『東東京大会』は○
という感じです。
唯一の例外は北海道なのですが、これは“道”を抜くと訳が分からなくなるので、仕方ないですよね。
「どちらでも良いじゃないか」というツッコミもあるかもしれませんが、こんな感じで、夏の地方大会について少しでも詳しくなっていただければ幸いです。
(文:松倉雄太)