起死回生弾にみる太田英毅(智辯学園)の雪辱と成長
太田英毅(智辯学園)
マンガのような試合とはこのことを言うのでしょう。
昨日、5月16日に行われた春季奈良大会決勝の智辯学園vs奈良大附。智辯学園が8回と9回で6点差をひっくり返し、逆転サヨナラ勝ち。4番・太田英毅選手(3年)が2打席連続の3ランを放つ大活躍。本人も「逆転サヨナラホームランは初めて」と驚いていたほどでした。
さて、サヨナラ弾の太田選手には悔しさがあります。それは昨秋の近畿大会準々決勝の大阪桐蔭戦。この日と同じ4対6とリードされた9回2アウトで打席が回ってきました。結果はセンターフライに倒れ、最後の打者に。試合後には小坂将商監督からかなり厳しいことを言われたそうです。昨日の奈良大附戦で9回に打席が回ってきたとき、秋の記憶がよみがえりました。1ボール1ストライクからの3球目、高めの直球を振り抜いての起死回生弾。「ミーティングで大阪桐蔭にリベンジするための通過点だと話していた。大阪桐蔭も出場する近畿大会の切符を掴めてよかった」と語った太田選手。22日に組み合わせが発表される春季近畿大会で大阪桐蔭との再戦を待ち望んでいます。
(文:松倉雄太)