雨のため、今大会6度目の順延!大島ナインは過去最長の滞在日数を更新中!【春季鹿児島県大会】
雨天練習場で調整する大島ナイン
【春季鹿児島県大会】
順延続きで調整が難しい中、大島ナインはどう過ごしているのか?
第140回九州地区高等学校野球大会鹿児島県予選第13日は4月8日、鹿児島市の[stadium]県立鴨池球場[/stadium]で準決勝2試合が予定されていたが、雨のため今大会6度目となる順延となった。
公立校で唯一4強に勝ち残っている鹿児島大島は、順延となった7、8日の両日、球場に隣接する雨天練習場で約2時間、打ち込みなどで汗を流した。
鹿児島滞在が長期になり「疲れている選手もいるが、コンディションは問題ない」(濱田 雄一郎主将・3年)。滞在中、特に気を配ったのは「食事面」と塗木 哲哉監督。朝食と夕食はホテルで出るが、昼食は弁当だけに偏らないよう「温かくて腹にしっかりたまるもの」(塗木監督)をとるよう心掛けた。また室内練習場だけの練習では身体が縮こまってしまいがちなので、雨の合間に外に出て走るなどして「身体を大きく使う」(塗木監督)ことを意識した。
準決勝は、初の決勝進出と3季ぶりの九州大会出場をかけて、第4シード神村学園に挑む。「まずは守備。そこから攻撃につなげていきたい」と塗木監督。田中 怜央那(3年)、前畑 太壱(3年)、島中 大輔(3年)の中軸トリオを中心に高い攻撃力のある打線を、エース中村 誠斗(3年)を中心にどこまで抑えきれるか。中村は8日にブルペンで約20球投げ込んだ。
「神村学園は左打者が多いので、しっかり内角を突く」ことを意識しながら投げた。「睡眠をしっかりとるようにして体調管理は気を付けてきたのでコンディションは良い」と言う。捕手・盛山 諒(3年)とバッテリーで「守備からリズムを作って、良い流れで攻撃につなげる」ことを目指す。盛山は「ミットを構える位置など細かい部分までしっかりやる」と意気込む。
長打力は神村に分があるが、鹿児島大島もこれまでここぞという場面で集中力を発揮して点をとってきた。不用意な失点を防ぎ「簡単にアウトをやらない攻撃」(塗木監督)で接戦に持ち込みたい。濱田主将は「選手1人1人、試合に出ていないメンバーも含めてやるべきことがある。与えられた役割を着実に実行にすること」を勝負のポイントに挙げていた。
ベンチ入りメンバー以外の部員16人も7日にチームに合流。一塁側スタンド下で応援練習をした。平田 航海(3年)は「勝てば鹿児島大島初の決勝。自分たちの応援でスタンドを盛り上げ、勝利への流れを呼び込みたい」と意気込んでいた。
3月20日に島を出発し、鹿児島での滞在は19泊になる。過去最長の滞在日数を更新中だ。勝ち上がったことに加えて、雨による順延が6日あったことが影響した。有水 進一部長は「保護者の負担が増えるのが心配」と頭を悩ます。現在まで選手1人当たり10万円以上の負担になっている計算だ。保護者会長の米田拓喜さんは「子供たちが頑張っている以上、親も頑張らないと」。自身も野球部OBで1991年秋に4強入りした経験がある。「自分も親になって初めて親のありがたみが分かった。息子にはぜひ自分たちを超えて欲しい」と期待を寄せていた。
■組み合わせ・応援メッセージ
【春季鹿児島県大会】
◇9日開催予定の試合
第140回九州地区高等学校野球大会鹿児島県予選 | |
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準決勝 | 神村学園 6 - 3 大島 平和リース球場(鹿児島県立鴨池野球場) 応援メッセージ |
鹿児島実 9 - 8 樟南 平和リース球場(鹿児島県立鴨池野球場) 応援メッセージ |