【出場校紹介】宇部鴻城、明徳義塾など実力校が揃う四国地区の出場校を紹介!
【出場校紹介】宇部鴻城、明徳義塾など実力校が揃う四国地区の出場校を紹介!
第89回選抜高等学校野球大会の出場校が決まった。今回は中国・四国地区の6校の戦力を徹底紹介!
中国・四国地区の出場校は以下の通り。
▽中国地区
・宇部鴻城:2年ぶり3回目
2年ぶり中国大会優勝を果たした宇部鴻城。16打数10安打7打点を記録した嶋谷 将平は大会注目の遊撃手。また古谷 慎吾を中心に脚力が高い選手が揃う。投手では技巧派左腕・早稲田 玲生、一塁を守る荒武 悠大はパンチ力が魅力な左打者だが、マウンドに登ると、135キロ前後の速球を計測する左腕でもある。ここまで二度の選抜では勝利無し。3度目の選抜で初勝利を果たす。
・市立呉:初出場
創部10年目で初の甲子園出場を掴んだ市立呉。その市立呉を強くしたのが、尾道商で甲子園に導いた中村 信彦監督。元広島東洋カープの山内 泰幸投手は尾道商時代の教え子。そして賀茂に赴任した後、オリックスで活躍する海田 智之投手を好投手に育て上げた。市立呉でも、厳しく選手を育て上げ、中国大会にたびたび出場するチームとなり、そして昨秋は見事に決勝進出。注目は主将としてチームを引っ張る新田 旬希は巧みなバットコントロールと堅実な守備が光るショートストップだ。
初出場となる今回の選抜で上位進出を目指す。
・創志学園:2年連続3回目
創志学園は、2年連続3度目の出場。今年は昨年から主力選手として活躍してきた難波 侑平がエースとして、主軸打者がチームを引っ張る。難波以外の選手のレベルも高く、各打者のスイングは鋭く守備力も高い。総合力の高さは確かなものがあり、選抜でも躍進が期待できそうだ。
▽四国地方
・明徳義塾:2年連続17回目
今年は投打ともに力があり、四国大会では4試合で50安打、チーム打率.385、46得点5失点。チーム防御率1.13と数字面でも高い数字を残している。高校通算23本塁打のスラッガー・西浦 颯大や秋では18打数10安打と大当たりを見せた久後 健太、神宮大会で本塁打を放った今井涼介を中心に打力が高い選手が揃った。また投手陣では左腕・北本佑斗が粘っこい投球で試合を作る。
明徳義塾は指導者スタッフが充実し、元プロの島谷 金二氏が打撃指導を行い、コーチ陣は明徳義塾OBで固められ、馬淵 史郎監督と意思疎通が取られよりチームが一段とまとまる要因となっている。明徳義塾は夏に強く、2012年、2016年と選手権でベスト4入りしているが、選抜のベスト4以上は2004年が最後。戦力を整備し、春の頂点を目指す。
・帝京第五:48年ぶり2回目
今回で1969年以来、48年ぶりの選抜出場となる。1985年選抜準優勝時のエースで元千葉ロッテの小林 昭則監督が昨年4月から監督に就任。小林監督の選手の個性を引き出す指導により、その半年後に四国大会で準優勝するまでのチームに成長した。チームの中心はプロ注目捕手として注目される篠崎 康、主将で俊足を持ち味に盗塁を量産する宮下 勝利。また投手陣では岡元 健太朗が130キロ前後の速球、変化球を巧みに投げ分けて勝利に導いてきた。
前回出場時は初戦敗退となっている帝京第五。チーム力を高め、初勝利を目指す。
・高知中村:40年ぶり2回目 ※21世紀枠
高知中村は昨秋、明徳義塾を破り、県大会優勝。また四国大会では、英明に敗れたが延長13回の激闘を見せた。40年前のセンバツでは快進撃を見せ、準優勝を果たしている。限られた環境の中、「ネット打ち練習法」で力を付けてきた。キーマンは、昨夏の高知大会で、18打数13安打11打点 打率.722と驚異的な打率を記録した一圓優太。昨夏の打棒が復活すれば怖い存在だ。またエースの北原 野空は前チームでは遊撃手として高打率を記録。このチームになってからエースとなり、投打の中心として活躍。県大会決勝の明徳義塾戦では完封勝利を挙げている。打撃力も高く、守備力も球際に強い選手が多い。硬軟織り交ぜた攻撃は脅威で、台風の目になる可能性を持っている。