注目の関東6枠目は日大三か?!21世紀枠は多治見にチャンスあり?現地記者が大胆予想!
東京・関東6枠目なるか?日大三・櫻井 周斗投手
大胆予想!早稲田実業と競った日大三と、県大会初優勝の多治見に選抜出場のチャンスあり?
今月27日に第89回選抜高等学校野球大会の出場校が発表される。これまで東日本の見所と西日本の見所を紹介してきたが、その中から激戦となりそうな地区を徹底分析。現地記者が出場校を大胆予想。まず最初は、東京・関東地区の6枠目について、大島 裕史氏に、さらに各地の公立校の事情には詳しい手束仁氏には、21世紀枠をズバリ予想していただいた。
大島氏は、関東・東京地区については、「作新学院、東海大市原望洋、前橋育英、健大高崎、早稲田実業は、ほぼ当確」とみているが注目の6枠目については、「日大三と慶應義塾のどちらかと言われていますが、日大三でしょうか」と語る。その理由は、
「やはり東京大会決勝の早稲田実業との死闘が、1つの理由です。櫻井 周斗投手の力投、金成 麗生選手の一発も素晴らしかったですし、彼らの戦いを見て日大三を推したいと思う方は多いと思いますよ」
もう1つ理由に挙げたのは、早稲田実業の実績だ。「日大三と戦った早稲田実業が神宮大会決勝までいったのは大きいと思います」
日大三は早稲田実業との決勝戦で6対8で敗れたが、最後まで早稲田実業を追い詰めた。その後、早稲田実業が神宮大会決勝まで勝ち進んだのは、日大三にとってプラス材料になるだろう。もちろん、慶應義塾も神奈川県大会で優勝し、関東大会もベスト8と高い実績を残しているだけに、可能性は十分にある。
21世紀枠選出なるか?多治見・河地京太投手
また、21世紀枠出場校予想を手束氏に聞いた。手束氏の予想は下記の通り。
・多治見(岐阜)
・高知中村(高知)
・高千穂(宮崎)
この3校を推したのは、実績面だ。「やはり県大会以上の大会を勝ち進んでいる学校が有利だと思います。それぐらい地力があるチームの方が選抜大会でも戦えるので」
この3校以外で、地方大会まで勝ち進んでいるのは不来方(岩手)、富山東(富山)、石橋(栃木)がいる。北海道の富良野も支部予選を勝ち抜いて全道大会ベスト8まで勝ち進んでいるので、実績面は残り6校と同等とみていいだろう。
それでも、手束氏が、多治見、高知中村、高千穂を推しているのは、一般枠での出場校のバランスや地方大会の戦いぶりなどを考慮したためだ。その中で特に推していたのが多治見だ。
「岐阜は21世紀枠で一度も出場がないのが大きいですね。多治見は県大会で優勝をしていますし、東海大会では準優勝の至学館と、1対2と接戦をしています。エースの河地 京太君は全国でもそれなりの投球ができる投手だと思いますし、戦い方もしっかりとしていて面白いと思いますよ」
多治見を強豪校に育てたのが高木裕一監督。教員ではなく、外部招聘という形で監督を任された。高木監督は、東海大相模OBで、現在は土岐市にある職場に勤めながら、高校野球監督も兼ねている。東海地区から選出されれば、豊橋工以来、2年ぶりとなる。